天火日-暦注下段

天火日-暦注下段 暦注下段

天火日は、暦中下段と呼ばれる今ではあまり見かけなくなった暦注(暦に記載される日時・方位などの吉凶、その日の運勢などのこと)の1つです。

「天火」という字面から良くも悪くも見えますが、実際にはどういった内容のものなのか、詳しく解説します。

吉凶としては「凶日」となりますが、普段の生活ではそれほど関係ないものとなります。

天火日とは

  • 読み方:てんかにち・てんかび
  • 別称・俗称:五貧日

五行説では、火気を天火・地火・人火の3つに分けます。このうち天火とは、天の火気が酷しいという意味です。

天火日に棟上げ、屋根葺きなどをすると、必ず火災があるとされています。また、家屋の修理や移徙(わたまし:貴人の転居)に凶とされています。

移徙なんて言葉は今では使いませんが、現代風に言えば上級国民の転居ということになるでしょうか。

天火日の吉凶

凶日ですが、特に凶になっていること、行っても問題ないものがあります。

  • 凶:棟上げ・屋根屋根葺き・家の修理・転居
  • 差し支えの無いもの:家に関係しないもの

家に関係しないものであれば特に影響しないので、普段の生活ではそれほど気にすることではありませんね。

天火日は「天」ですが「地」においては「地火日」があります。

天火日の由来

由来はわかりませんが、五行説が影響していることが伺えます。

吾妻鏡‐正嘉二年(1258)正月二日「今日為二天火日一之由、雖レ有二嫌申之輩一」

出典 精選版 日本国語大辞典

上記のように記載があり、かなり古くから伝わっているものです。

天火日の配置と日にち

天火日は節切り(二十四節気を参照)と特定の十二支(干支)で決まります。

現在の一般的な1月・2月とは異なるので勘違いしないようにしてください。

  • 1月・5月・9月:子の日
  • 2月・6月・10月:卯の日
  • 3月・7月・11月:午の日
  • 4月・8月・12月:酉の日

参考までに2022年と2023年の節月は下記の通りです。

2022年の節月

  • 1月=2月4日~3月4日
  • 2月=3月5日~4月4日
  • 3月=4月5日~5月4日
  • 4月=5月5日~6月5日
  • 5月=6月6日~7月6日
  • 6月=7月7日~8月6日
  • 7月=8月7日~9月7日
  • 8月=9月8日~10月7日
  • 9月=10月8日~11月6日
  • 10月=11月7日~12月6日
  • 11月=12月7日~2023年1月5日
  • 12月=2023年1月6日~年2月3日

2023年の節月

  • 1月=2月4日~3月5日
  • 2月=3月6日~4月4日
  • 3月=4月5日~5月5日
  • 4月=5月6日~6月5日
  • 5月=6月6日~7月6日
  • 6月=7月7日~8月7日
  • 7月=8月8日~9月7日
  • 8月=9月8日~10月7日
  • 9月=10月8日~11月7日
  • 10月=11月8日~12月6日
  • 11月=12月7日~2024年1月5日
  • 12月=2024年1月6日~年2月3日

2022年の天火日カレンダー

2022年の天火日は現在の暦(普通のカレンダーで見た時)では下記の通りです。

日にち 節月 六曜 十二直 干支の日
2022年1月8日 12月 大安 酉の日
2022年1月20日 12月 大安 酉の日
2022年2月1日 12月 先勝 酉の日
2022年2月4日 1月 仏滅 子の日
2022年2月16日 1月 仏滅 子の日
2022年2月28日 1月 仏滅 子の日
2022年3月15日 2月 友引 卯の日
2022年3月27日 2月 友引 卯の日
2022年4月11日 3月 先勝 午の日
2022年4月23日 3月 先勝 午の日
2022年5月8日 4月 大安 酉の日
2022年5月20日 4月 大安 酉の日
2022年6月1日 4月 先勝 酉の日
2022年6月16日 5月 仏滅 子の日
2022年6月28日 5月 仏滅 子の日
2022年7月13日 6月 友引 卯の日
2022年7月25日 6月 友引 卯の日
2022年8月6日 6月 先負 卯の日
2022年8月9日 7月 赤口 午の日
2022年8月21日 7月 赤口 午の日
2022年9月2日 7月 友引 午の日
2022年9月17日 8月 大安 酉の日
2022年9月29日 8月 赤口 酉の日
2022年10月14日 9月 先負 子の日
2022年10月26日 9月 大安 子の日
2022年11月10日 10月 友引 卯の日
2022年11月22日 10月 友引 卯の日
2022年12月4日 10月 先負 卯の日
2022年12月7日 11月 赤口 午の日
2022年12月19日 11月 赤口 午の日
2022年12月31日 11月 友引 午の日

月に2~4日はあることになります。

家に関すること以外、気にすることはありませんが家に関すること(建て替えや新築、引越し等)がある時は上記の日にちをズラすか、お祓い等を受けて行うのが良いかもしれませんんね。

なお十二直も入れていますが、十二直も特定の十二支の日に配置されるもののため、同じ節月で重なることが多くなっています。

天火日と他の暦注下段との重なりの優先度

例えば天赦日等の吉日と重なった場合、どちらが優先されるか?と言えば暦注下段においては、基本的に悪い方が優先されると言われています。

ただし、家に関すること以外、天火日は気にすることが無いので、それほど気にしなくても良いのではないでしょうか?

暦注下段は良いものは信じて、悪いものは信じないくらいの気持ちでいた方が精神的によくなると思います。

以上、天火日についてでした。

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