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歳下食-暦注下段

歳下食-暦注下段 暦注下段

歳下食は、暦中下段と呼ばれる今ではあまり見かけなくなった暦注(暦に記載される日時・方位などの吉凶、その日の運勢などのこと)の1つです。

歳下食という字面からおせち料理のようなイメージになる方もいるかもしれませんが、実際にはどういった内容のものなのか、詳しく解説します。

吉凶としては、凶日となります。

歳下食とは

  • 読み方:さいげじき・さいかじき
  • 別称・俗称:-

歳下食とは、時下食と同様に、流星の一種である天狗星(てんこうせい)の精が食事のために下界に下りて来る時間とされています。

この時に人間が食事をすると、食物の栄養が全て天狗星の精に吸い取られてしまうとされ、その残りを食べると災いがあると言われています。

時下食は特定の時間に対しての凶日ですが、歳下食は日に対して凶日となります。

歳下食の吉凶

先述した通り凶となります

特に凶事とされるものは食事です。また種まき・俵を開けること・沐浴・草木を植えることとなっています。

特に大食・大酒は慎むべきとされています。

でも1日何も食べないでいるなんて難しいですから、食べすぎ・大酒以外は気にすることも無いでしょう。

歳下食は概ね60日に1度巡ってくるので、2ヶ月に1回は休肝日にする、胃を休める日にすると考えれば、むしろポジティブに捉えられるのではないでしょうか?

歳下食の由来

歳下食の由来についてはわかっていません。節切りで配置していること、干支で決まることから、陰陽五行説が関わっているものと思われます。

歳下食の配置と日にち(今年を含むカレンダー付き)

歳下食は、その年の十二支に特定の干支の日が配置されます。

宣明暦時代は節切りで、貞享暦以降は月切り(旧暦)になっています。時下食は節切りなのに歳下食は月切りとなっていて、矛盾はしています。

配置は下記のようになっています(年は旧暦になります。数字は甲子を1とした時に巡ってくる順番です)。

丁丑(14) 丁未(44)
庚寅(27) 庚申(57)
丁卯(4) 丁酉(34)
壬辰(29) 丙戌(23)
丁巳(54) 辛亥(48)
丙午(43) 庚子(37)

このサイトでは旧暦(太陰太陽暦)の月切りで表示しています。

2024年の歳下食カレンダー

2024年の歳下食は下記のようになります。

日にち 旧暦 日干支 六曜
2024年2月23日 1月14日 丁巳 友引
2024年4月23日 3月15日 丁巳 大安
2024年6月22日 5月17日 丁巳 先負
2024年8月21日 7月18日 丁巳 赤口
2024年10月20日 9月18日 丁巳 友引
2024年12月19日 11月19日 丁巳 大安

2025年の歳下食カレンダー

2025年の歳下食は下記のようになります。

日にち 曜日 旧暦 六曜 日干支 旧暦
年干支
2025年2月6日 木曜日 1月9日 先負 丙午 乙巳
2025年4月7日 月曜日 3月10日 赤口 丙午 乙巳
2025年6月6日 金曜日 5月11日 先負 丙午 乙巳
2025年8月5日 火曜日 閏6月12日 大安 丙午 乙巳
2025年10月4日 土曜日 8月13日 友引 丙午 乙巳
2025年12月3日 水曜日 10月14日 大安 丙午 乙巳

2026年の歳下食カレンダー

2026年の歳下食は下記のようになります。

日にち 曜日 旧暦 六曜 日干支 旧暦
年干支
2026年2月1日 日曜日 12月14日 先勝 丙午 乙巳
2026年4月3日 金曜日 2月16日 大安 丁未 丙午
2026年6月2日 火曜日 4月17日 友引 丁未 丙午
2026年8月1日 土曜日 6月19日 赤口 丁未 丙午
2026年9月30日 水曜日 8月20日 先負 丁未 丙午
2026年11月29日 日曜日 10月21日 赤口 丁未 丙午

2027年の歳下食カレンダー

2027年の歳下食は下記のようになります。

日にち 曜日 旧暦 六曜 日干支 旧暦
年干支
2027年1月28日 木曜日 12月21日 友引 丁未 丙午
2027年2月10日 水曜日 1月4日 仏滅 庚申 丁未
2027年4月11日 日曜日 3月5日 先勝 庚申 丁未
2027年6月10日 木曜日 5月6日 仏滅 庚申 丁未
2027年8月9日 月曜日 7月8日 友引 庚申 丁未
2027年10月8日 金曜日 9月9日 大安 庚申 丁未
2027年12月7日 火曜日 11月10日 友引 庚申 丁未

歳下食と他の暦注下段が重なった時の優先度

歳下食と他の暦注下段で良いとされる天赦日や天恩日等が重なった時、どちらが優先されるのか気になるところだと思います。

基本的に暦注下段は悪い方が優先されてしまいますが、歳下食は軽い凶日とされ、もし他の暦注で吉日となっていれば忌むことは無い、つまり問題無いことになるとされています。

しかし他の暦注と凶日が重なれば更に重くなるとされています。

もっとも歳下食は食べすぎ・飲みすぎに気をつける日と考えて積極的に取り入れて、休肝日・休胃日と考えて、取り入れると楽しく行えるのではないでしょうか?

以上、歳下食についてでした。

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