乙丑と呼ばれる日や年があります。
乙丑は干支で2番目に位置するものですが、他の干支と比べてやや知名度が少ないとも言えます。
乙丑とはどういうものなのか、乙丑の日・乙丑の年についても詳しく説明します。
基本的に「乙丑」とつく日や年は特に何もありませんが吉凶としてはよくは無いものとなります。
乙丑について
- 読み方(訓読み):きのとうし・おつぼくのうし
- 読み方(音読み):いっちゅう
- 吉凶:凶
- 陰陽五行思想:相剋(木剋土)
- 納音:海中金(かいちゅうきん)
乙丑は、60通りの干支の中で2番めに位置しています。
干支は十干(甲乙丙丁…)と十二支(子丑寅卯…)の組み合わせのことです。
元々は数詞(数を表す言葉)でしたが陰陽節・五行説等と融合していろいろな意味を持つようになりました。
乙丑の年
60年周期の干支の中で2番目となる乙丑は、西暦を60で割って5が余る年となります。
実際の乙丑の年は下記のようになっています。
西暦1000年未満 | 5年・65年・125年・185年・245年 305年・365年・425年・485年・545年 605年・665年・725年・785年・845年 905年・965年 |
西暦1000年から1999年 | 1025年・1085年・1145年・1205年・1265年 1325年・1385年・1445年・1505年・1565年 1625年・1685年・1745年・1805年・1865年 1925年・1985年 |
西暦2000年以降 | 2045年・2105年・2165年・2225年・2285年 2345年・2405年・2465年・2525年・2585年 2645年・2705年・2765年・2825年・2885年 2945年 |
ただし1865年以前の記録(書物等)の場合、旧暦による乙丑の年としている場合もあります。理由は日本が新暦になったのは1873年(明治6年)からだからです。
また旧暦記載・節月記載のカレンダーの場合、旧暦や節月での干支の年を記載している場合があります。
乙丑の月
干支を月に割り振って管理していた暦もあり、乙丑の月というものが存在します。
今でも旧暦について詳しく書いてあるカレンダーだと月干支としてその月の干支が記載されている場合もあります。
月干支は60ヶ月周期になるため、西暦の下一桁が3か8(十干が葵か戊)の年の12月が乙丑の月となります。
ただし干支月は、現在3種類あります。
- 新暦の月にそのまま割り振る干支月
- 旧暦の月に割り振る干支月
- 節月に割り振る干支月
*当サイトの日々のカレンダーに記載している干支月は新暦のものと節月のものです。
乙丑の日
現在のカレンダーでも干支を日に割り振って掲載しているものがあります。
干支の日の配置は単に60個ある干支をずっと配置しているだけです。どの日にどの干支を置くというものは決まっていません。
吉凶や陰陽五行思想における乙丑・乙丑の日
乙丑は干支によって1から60までの数の2番目を表すものですが、陰陽五行思想等と結びついて吉凶を判断したりします。
陰陽五行思想での乙丑・乙丑の吉凶
陰陽五行思想では、干支の乙は「陰の木」、十二支の丑は「陰の土」で相剋(木剋土)となっていることから「乙丑」としての吉凶は「凶」となっています。
乙丑が基準になる選日・暦注下段
凶会日
くえにち・くえびと読みます。
陰陽二気の調和がうまく行かず、万事に忌むべき日で、この日に吉事を行うことは凶とされています。
旧暦の3月10月の乙丑の日が凶会日となります。
五墓日
ごむにちと読みます。
日取りは人によって異なり、五行の属性によります。
家作りは構わないが、動土・地固め・葬式・墓作り・種まき(播種)・旅行・祈祷などは凶とされています。
その名前から、この日にこれらのこと(特に葬式)を行うと、墓を5つ並べる(5人が死ぬ)ことになるとも言われています。
納音が木性の人の場合、乙丑が五墓日となります。
神吉日
かみよしにち、かみよしび と読みます。
神事に関すること、すなわち神社に詣でること、祭礼、祖先を祀ることに吉とされる日です。不浄事には凶となります。
33種類の干支に配当されており、乙丑の日にも配当されています。
占星術・四柱推命における乙丑・乙丑の日
東洋占星術や四柱推命として乙丑について説明します。
納音としての乙丑
納音としての乙丑は「海中金」となっています。四柱推命か算命学によって運勢は若干ことなりますが、海中金は水中に沈んでいる金(砂金)を意味しています。
それを引き上げて自分の役に立たせるか、それとも引き上げずに用心して過ごすかで異なってくると言えます。
占星術・四柱推命における乙丑
占星術や四柱推命の書籍では乙丑の人は下記のように説明されています。
とても地味で穏やかで、柔らかな雰囲気のイメージですが、一度決めた道はどんなに辛く険しい道のりでも最後までやり抜く芯の強さがあります。
人を見抜く力も鋭く、観察力や批判力もあ ります。とても手先が器用で技能的にもすぐれた方が多い星です。
一生懸命努力をすれば予想外の報酬を得て、他の人ではあり得ないほど多くの恩恵を受ける ことができるでしょう。富の源泉である「海」に近づくほど、得るものが 多くなります。この年生まれの人は高い地位まで上り詰めることが珍しくありません。
書籍・占いの流派によってかなり異なる結果となっている乙丑です。
丑(牛)ということもあって、柔らかいイメージと力強いイメージを占い結果にもたせている場合と、丑から離れたイメージのものとでわかれています。
ただ共に一生懸命前に進むことで大きな利益を得られるとしています。
乙丑に関すること
乙丑に関することをいろいろと記載していきます。
乙丑とつくもの
乙がつく干支は「乙丑・乙亥・乙酉・乙未・乙巳・乙卯」の6つですが、乙がつく干支で有名なものはほとんどありません。
乙丑に関するリンク
干支 | |||||
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 |
甲子 | 乙丑 | 丙寅 | 丁卯 | 戊辰 | 己巳 |
7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
庚午 | 辛未 | 壬申 | 癸酉 | 甲戌 | 乙亥 |
13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
丙子 | 丁丑 | 戊寅 | 己卯 | 庚辰 | 辛巳 |
19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 |
壬午 | 癸未 | 甲申 | 乙酉 | 丙戌 | 丁亥 |
25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
戊子 | 己丑 | 庚寅 | 辛卯 | 壬辰 | 癸巳 |
31 | 32 | 33 | 34 | 35 | 36 |
甲午 | 乙未 | 丙申 | 丁酉 | 戊戌 | 己亥 |
37 | 38 | 39 | 40 | 41 | 42 |
庚子 | 辛丑 | 壬寅 | 癸卯 | 甲辰 | 乙巳 |
43 | 44 | 45 | 46 | 47 | 48 |
丙午 | 丁未 | 戊申 | 己酉 | 庚戌 | 辛亥 |
49 | 50 | 51 | 52 | 53 | 54 |
壬子 | 癸丑 | 甲寅 | 乙卯 | 丙辰 | 丁巳 |
55 | 56 | 57 | 58 | 59 | 60 |
戊午 | 己未 | 庚申 | 辛酉 | 壬戌 | 癸亥 |
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