自分の生まれた年が乙亥であったり、カレンダー(暦)で干支が乙亥だったりして気になってここを見ている方が多いと思います。
乙亥は、60通りある干支の中で12番目に位置しています。
乙亥とはどういうことなのか、乙亥の日・乙亥の年についても詳しく説明します。
また五行説や占星術における乙亥についても説明します。
基本的に乙亥は吉凶で言えば「吉」となる日です。
乙亥について
- 読み方(訓読み):きのとい・おつぼくのいのしし
- 読み方(音読み):いつがい
- 吉凶:吉
- 陰陽五行思想:相生(水生木)
- 納音:山頭火(さんとうか)
癸酉は60通りの干支の中で12番目に位置しています。
干支は十干(甲乙丙丁…)と十二支(子丑寅卯…)の組み合わせのことです。
元々は数詞(数を表す言葉)でしたが陰陽節・五行説等と融合していろいろな意味を持つようになりました。
乙亥は十二支が全部出揃った干支になります。
乙亥の年
60年周期の干支の中で12番目となる乙亥は、西暦を60で割って15が余る年となります。
実際の乙亥の年は下記のようになっています。
西暦1000年未満 | 15年・75年・135年・195年・255年 315年・375年・435年・495年・555年 615年・675年・735年・795年・855年 915年・975年 |
西暦1000年から1999年 | 1035年・1095年・1155年・1215年 1275年・1335年・1395年・1455年 1515年・1575年・1635年・1695年 1755年・1815年・1875年・1935年 1995年 |
西暦2000年以降 | 2055年・2115年・2175年・2235年 2295年・2355年・2415年・2475年 2535年・2595年・2655年・2715年 2775年・2835年・2895年・2955年 |
ただし1815年以前の記録(書物等)の場合、旧暦による乙亥の年としている場合もあります。理由は日本が新暦になったのは1873年(明治6年)からだからです。
また旧暦記載・節月記載のカレンダーの場合、旧暦や節月での干支の年を記載している場合があります。
乙亥の月
干支を月に割り振って管理していた暦もあり、乙亥の月というものが存在します。
今でも旧暦について詳しく書いてあるカレンダーだと月干支としてその月の干支が記載されている場合もあります。
月干支は60ヶ月周期になるため、西暦の下一桁が4か9(十干が甲か己)の年の10月が乙亥の月となります。
ただし干支月は、現在3種類あります。
- 新暦の月にそのまま割り振る干支月
- 旧暦の月に割り振る干支月
- 節月に割り振る干支月
*当サイトの日々のカレンダーに記載している干支月は新暦のものと節月のものです。
乙亥の日
現在のカレンダーでも干支を日に割り振って掲載しているものがあります。
干支の日の配置は単に60個ある干支をずっと配置しているだけです。どの日にどの干支を置くというものは決まっていません。
60通りの干支が1年間をめぐるので1年で6回(稀に7回)、乙亥の日があります。
吉凶や陰陽五行思想における乙亥・乙亥の日
乙亥は干支によって1から60までの数の12番目を表すものですが、陰陽五行説と結びついて吉凶を判断することもあります。
陰陽五行思想での乙亥・乙亥の吉凶
陰陽五行思想では、十干の乙は陰の木、十二支の亥は陰の水で、相生(水生木)となっていることから「乙亥」の吉凶は「吉」となっています。
乙亥が基準となる選日・暦注下段
乙亥が関わっている・基準となる選日・暦注下段には下記のものがあります。
犯土(大犯土)
ぼんど もしくは つち と読みます。
犯土の期間には、土公神(どくじん)が本宮あるいは土中にいるため、土を犯してはならないとされています。
つまり、穴掘り、井戸掘り、種まき、土木工事、伐採など土いじりは一切慎むべきとされています。
特に、地鎮祭等の建築儀礼には凶日とされています。
庚午(甲子から数えて7番目)から丙子(13番目)までの7日間を大犯土(おおづち、大土などとも)、戊寅(15番目)から甲申(21番目)までの7日間を小犯土(こづち、小土などとも)と言います。
乙亥は庚午から5日後なので必ず含まれます。
占星術・四柱推命における乙亥・乙亥の日
東洋占星術や四柱推命として乙亥について説明します。
納音としての乙亥
納音としての甲戌は「山頭火(さんとうか)」となっています。
四柱推命か算命学によって運勢は若干ことなりますが、火山の山頂の火・火焔を意味しています。
目立ちはするけど実力を伴わないと言われています。つまり実力を伴うことが大切という戒めにもなっているようです。
なお山頭火と言えば、ラーメン屋さんを想像する人もいるでしょうし、俳人の種田山頭火を想像する方もいるでしょう。
ラーメン屋の山頭火は、種田山頭火に由来しています。俳人の種田山頭火は別に山頭火に生まれた訳ではなく、音の響きで選んだそうです。
山頭火で有名な句は下記のものがあります。
- まつすぐな道でさみしい
- 分け入つても分け入つても青い山
- どうしようもない私が歩いている
占星術・四柱推命における乙亥
書籍や占いの流派によって、書いてあることは異なるのですが、共通していることは「大器晩成型」であることです。多くの書籍でそうなっています。
また「努力家」「責任感が強い」「根気強い」ということも概ね共通しています。
亥の年は書籍・占いの流派でかなり異なる占い結果になっていることが多いのですが、それは中国を基本としているか日本にカスタマイズしているかの違いがあるからでしょう。
「亥」は本来「豚」を意味しており、「豚」のまま考えて占いとしているか、それとも「猪」として占いをしているのかで異なってくるので。
乙亥に関すること
乙亥に関することを記していきます。
乙亥とつくもの
乙亥がつくものとしては、愛媛県の「乙亥大相撲」(乙亥会館)がある程度有名です。
乙亥の日(年では無い)から始まったことで「乙亥大相撲」と名付けられ、相撲においてプロ・アマが直接対戦する唯一の退会となっています。
乙亥に関するリンク
干支 | |||||
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 |
甲子 | 乙丑 | 丙寅 | 丁卯 | 戊辰 | 己巳 |
7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
庚午 | 辛未 | 壬申 | 癸酉 | 甲戌 | 乙亥 |
13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
丙子 | 丁丑 | 戊寅 | 己卯 | 庚辰 | 辛巳 |
19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 |
壬午 | 癸未 | 甲申 | 乙酉 | 丙戌 | 丁亥 |
25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
戊子 | 己丑 | 庚寅 | 辛卯 | 壬辰 | 癸巳 |
31 | 32 | 33 | 34 | 35 | 36 |
甲午 | 乙未 | 丙申 | 丁酉 | 戊戌 | 己亥 |
37 | 38 | 39 | 40 | 41 | 42 |
庚子 | 辛丑 | 壬寅 | 癸卯 | 甲辰 | 乙巳 |
43 | 44 | 45 | 46 | 47 | 48 |
丙午 | 丁未 | 戊申 | 己酉 | 庚戌 | 辛亥 |
49 | 50 | 51 | 52 | 53 | 54 |
壬子 | 癸丑 | 甲寅 | 乙卯 | 丙辰 | 丁巳 |
55 | 56 | 57 | 58 | 59 | 60 |
戊午 | 己未 | 庚申 | 辛酉 | 壬戌 | 癸亥 |
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