犯土とは(大土・大犯土/小土・小犯土)

犯土とは(大土・大犯土/小土・小犯土) 選日

犯土は、選日(撰日)と呼ばれる暦注(暦に記載される日時・方位などの吉凶、その日の運勢などのこと)の1つです。

吉凶で言えば凶日となる期間です。

実際にはどういう凶日なのか、他の暦注(六曜や選日)と重なった時にどうう考えれば良いか説明します。

犯土とは

  • 読み方:ぼんど・つち
  • 別称・俗称:土・椎・槌(読み方はいずれも「つち」)

土公神という陰陽道における土を司る神様が、犯土の期間には本宮もしくは土中にいるため、土を汚してはならないという期間のことを犯土と言います。

大犯土(大土)と小犯土(小土)

犯土は15日間ありますが、前半の7日間を大犯土(おおづち・大土と書く場合も)、途中1日挟んで、後半の7日間を小犯土(こづち・小土)と言います。

細かく書くと庚午(甲子から数えて7番目)から丙子(13番目)までの7日間を大犯土(おおづち、大土などとも)、戊寅(15番目)から甲申(21番目)までの7日間を小犯土(こづち、小土などとも)と言います。

その間の丁丑(14番目)を間日(まび)、犯土間日(つちまび)、中犯土(なかづち)といい、この日は犯土には含まれません。

あるいは、犯土には含まれても犯土の禁忌は存在しないことになります。

犯土の吉凶

犯土は凶日となりますが、あくまでも土を汚す行為が駄目なだけで、他のことに関しては特に凶日とはなりません。

凶とされることは、穴掘り・井戸掘り・種まき・建墓・土木工事・伐採など土をいじることです。

これらの行為は一切慎むべきとされています。

また地鎮祭等の建築儀礼には凶日とされています。

基本的には土用と似た考え方です。

犯土の由来

かなり古くからある暦注で10世紀(900年代)の「小右記」(おうき / しょうゆうき)という平安時代の公卿藤原実資の日記に登場しています。

陰陽道というと中国のものと思われていますが、実際には陰陽説を取り入れて日本独自で発展したものです。

犯土の配当と日にち

犯土の期間は先述した通り、干支で下記の3つの区間に分かれます。

  • 庚午(甲子から数えて7番目)から丙子(13番目)までの大犯土
  • 中間(間日・犯土間日・土犯土)
  • 戊寅(15番目)から甲申(21番目)までの小犯土

干支とは、十干(甲乙丙丁…)と十二支(子丑寅卯…)の2つを組み合わせた60通りで、1から60までを表す言葉にもなっています。

参考:十干と十二支の組み合わせ 干支とは

犯土の期間を表すと下記の表の通りとなります。

No. 7 8 9 10 11 12 13 14
干支 庚午 辛未 壬申 癸酉 甲戌 乙亥 丙子 丁丑
大小 大犯土 大犯土 大犯土 大犯土 大犯土 大犯土 大犯土 間日
No. 15 16 17 18 19 20 21
干支 戊寅 己卯 庚辰 辛巳 壬午 癸未 甲申
大小 小犯土 小犯土 小犯土 小犯土 小犯土 小犯土 小犯土

干支は60日なので1年で6回(場合によっては6回+数日)の期間となります。

2021年の犯土

2021年の犯土は下記の通りです。

2021年の犯土

  • 1月22日から1月28日:大犯土
  • 1月29日:間日
  • 1月30日から2月5日:小犯土
  • 3月23日から3月29日:大犯土
  • 3月30日:間日
  • 3月31日から4月6日:小犯土

2021年の犯土

  • 5月22日から5月28日:大犯土
  • 5月29日:間日
  • 5月30日から6月5日:小犯土
  • 7月21日から7月27日:大犯土
  • 7月28日:間日
  • 7月29日から8月4日:小犯土

2021年の犯土

  • 9月19日から9月25日:大犯土
  • 9月26日:間日
  • 9月27日から10月3日:小犯土
  • 11月18日から11月24日:大犯土
  • 11月25日:間日
  • 11月26日から12月2日:小犯土

森林組合等では、犯土の期間では木々の伐採は行わないようにするため、組合員に犯土の日を伝えていることがあります。

犯土が他の暦注と重なった時の優先度

犯土が他の暦注と重なった場合、例えば吉日となる一粒万倍日や大安等の吉日と重なった場合や、凶日となる受死日や仏滅と重なった場合、どちらが優先されるのか?

それは特に決まっていませんし、決めるのはあなた自身です。

ただある程度の目安を紹介しておきます。

六曜と犯土が重なった場合

犯土は土に関連する凶日なので、関連してくるとすれば家を建てる時の地鎮祭に縁起を担いで大安の時にするかな?という時くらいではないでしょうか?

だとすれば、地鎮祭に特に凶とされる犯土の日と大安が重なった時という話になりますが、他の日にズラすことが可能なら気分的に変更した方が良いのではないでしょうか?

もしくは神主さんに相談するというのも1つの方法です。宗派的に関係ないということであれば実施しても問題ないでしょうから。

一粒万倍日や受死日等の凶日と重なった場合

土に関連して吉日となる選日や暦注下段であれば、一粒万倍日の日に種を蒔くということもあるかもしれませんね。

でどちらを優先するかと言えばあなたの気持ちで良いのではないでしょうか?

例えば自分はキリスト教徒だから、陰陽道は関係ないということであればそれまでのことです。

自分で考えて自分で判断するようにしてくださいね。

犯土に関すること

犯土に関することを記していきます。

犯土以外の期間の土公神の吉凶

犯土の理由となる土公神という神様は犯土の期間以外はどこにいるかと言えば季節によっている場所が違うとされています。

  • 春はかまど(現在で言えば台所)
  • 夏は門
  • 秋は井戸
  • 冬は庭

陰陽道における季節は基本的に二十四節気の季節が当てはまります。

大まかにですが、現在の月で言えば下記のようになります。

  • 2月から4月:春
  • 5月から7月:夏
  • 8月から10月:秋
  • 11月から1月:冬

それぞれの季節に土公神がいる場所の土を動かす土公神の祟りがあると言われています。

ただ気にしていたら何も出来ないので、参考程度にとどめておくのが良いと思います。

犯土に関するリンク

他の選日

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