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庚午・庚午の日・庚午の年について

庚午・庚午の日・庚午の年について 干支

自分の生まれた年が庚午であったり、カレンダー(暦)で干支が庚午だったりして気になってここを見ている方が多いと思います。

庚午は、60通りある干支の中で7番目に位置しています。

庚午とはどういうことなのか、庚午の日・庚午の年についても詳しく説明します。

また五行説や占星術における庚午についても説明します。

基本的に庚午は吉凶で言えば「凶」となる日です。

庚午について

  • 読み方(訓読み):かのえうま・こうさんのうま
  • 読み方(音読み):こうご
  • 吉凶:凶
  • 陰陽五行思想:相剋(火剋金)
  • 納音:路傍土(ろぼうど)

庚午は60通りの干支の中で7番目に位置しています。

干支は十干(甲乙丙丁…)と十二支(子丑寅卯…)の組み合わせのことです。

元々は数詞(数を表す言葉)でしたが陰陽節・五行説等と融合していろいろな意味を持つようになりました。

庚午の年

60年周期の干支の中で7番目となる庚午は、西暦を60で割って10が余る年となります。

実際の庚午の年は下記のようになっています。

西暦1000年未満 10年・70年・130年・190年・250年
310年・370年・430年・490年・550年
610年・670年・730年・790年・850年
910年・970年・
西暦1000年から1999年 1030年・1090年・1150年・1210年
1270年・1330年・1390年・1450年
1510年・1570年・1630年・1690年
1750年・1810年・1870年・1930年
1990年
西暦2000年以降 2050年・2110年・2170年・2230年
2290年・2350年・2410年・2470年
2530年・2590年・2650年・2710年
2770年・2830年・2890年・2950年

ただし1870年以前の記録(書物等)の場合、旧暦による庚午の年としている場合もあります。理由は日本が新暦になったのは1873年(明治6年)からだからです。

また旧暦記載・節月記載のカレンダーの場合、旧暦や節月での干支の年を記載している場合があります。

庚午の月

干支を月に割り振って管理していた暦もあり、庚午の月というものが存在します。

今でも旧暦について詳しく書いてあるカレンダーだと月干支としてその月の干支が記載されている場合もあります。

月干支は60ヶ月周期になるため、西暦の下一桁が4か9(十干が甲か己)の年の5月が庚午の月となります。

ただし干支月は、現在3種類あります。

  • 新暦の月にそのまま割り振る干支月
  • 旧暦の月に割り振る干支月
  • 節月に割り振る干支月

*当サイトの日々のカレンダーに記載している干支月は新暦のものと節月のものです。

参考:暦における月の3種類について

庚午の日

現在のカレンダーでも干支を日に割り振って掲載しているものがあります。

干支の日の配置は単に60個ある干支をずっと配置しているだけです。どの日にどの干支を置くというものは決まっていません。

吉凶や陰陽五行思想における庚午・庚午の日

庚午は干支によって1から60までの数の7番目を表すものですが、陰陽五行説と結びついて吉凶を判断することもあります。

陰陽五行思想での庚午・庚午の吉凶

陰陽五行思想では、十干の庚は「陽の金」、十二支の午は「陽の火」で、相剋(火剋金)となっていることから「庚午」の吉凶は「凶」となっています。

庚午が基準となる選日・暦注下段

庚午が基準となる選日暦注下段には下記のものがあります。

犯土(大犯土)

ぼんど もしくは つち と読みます。

犯土の期間には、土公神(どくじん)が本宮あるいは土中にいるため、土を犯してはならないとされています。

つまり、穴掘り、井戸掘り、種まき、土木工事、伐採など土いじりは一切慎むべきとされています。

特に、地鎮祭等の建築儀礼には凶日とされています。

庚午(甲子から数えて7番目)から丙子(13番目)までの7日間を大犯土(おおづち、大土などとも)、戊寅(15番目)から甲申(21番目)までの7日間を小犯土(こづち、小土などとも)と言います。

神吉日

かみよしにち、かみよしび と読みます。

神事に関すること、すなわち神社に詣でること、祭礼、祖先を祀ることに吉とされる日です。不浄事には凶となります。

33種類の干支に配当されており、庚午の日にも配当されています。

大明日

「だいみょうにち」と読みます。暦には「大みやう」と書かれます。

「大明」は天地が開通して、隅々まで太陽の日が照る日という意味であり、全ての吉事・善事に用いて大吉です。特に建築・移転・旅行に良いとされています。

25もしくは21・19の干支の日に配置されますが、25の説で庚午が配置されます。

占星術・四柱推命における庚午・庚午の日

東洋占星術や四柱推命として庚午について説明します。

納音としての庚午

納音としての庚午は「路傍土(ろぼうど)」となっています。

四柱推命か算命学によって運勢は若干ことなりますが、「路傍土」は人々によって踏み固められた道の土のことを意味しています。

踏み固められていることから頑固と言われており、意識の切り替えが下手とされていますが、真面目でゆっくりと形成されていく大器晩成型と言われています。

占星術・四柱推命における庚午

書籍や占いの流派によって、書いてあることは異なりますが多くの書籍・流派で共通しているのは国の高位高官、大きな会社の上層部とつながりを持ったり、その地位に上り詰めることが多いとしていることです。

反面、プライバシーを重視したり、人との間に距離を作るとも言われています。

また物事をはっきりと言うタイプとも言われています。

庚午に関すること

庚午に関することを記していきます。

庚午とつくもの

庚午とつくものはいくつかあります。

庚午年籍と呼ばれるものは大化の改新の後の670年の庚午の年に作られたものですが、日本で最初の全国的な戸籍とされています。

また1870年の庚午の年に徳島藩淡路洲本城下で洲本在住の蜂須賀家臣の武士が、筆頭家老稲田邦植の別邸や学問所などを襲った事件を庚午事変と呼んでいます。

また同じ1870年に広島市で開発した地区を庚午という地名にしています。

庚午に関するリンク

干支
1 2 3 4 5 6
甲子 乙丑 丙寅 丁卯 戊辰 己巳
7 8 9 10 11 12
庚午 辛未 壬申 癸酉 甲戌 乙亥
13 14 15 16 17 18
丙子 丁丑 戊寅 己卯 庚辰 辛巳
19 20 21 22 23 24
壬午 癸未 甲申 乙酉 丙戌 丁亥
25 26 27 28 29 30
戊子 己丑 庚寅 辛卯 壬辰 癸巳
31 32 33 34 35 36
甲午 乙未 丙申 丁酉 戊戌 己亥
37 38 39 40 41 42
庚子 辛丑 壬寅 癸卯 甲辰 乙巳
43 44 45 46 47 48
丙午 丁未 戊申 己酉 庚戌 辛亥
49 50 51 52 53 54
壬子 癸丑 甲寅 乙卯 丙辰 丁巳
55 56 57 58 59 60
戊午 己未 庚申 辛酉 壬戌 癸亥

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