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吉日とは?時代で変わった「吉日」の意味と失われた吉日

吉日とは?時代で変わった「吉日」の意味 暦と言葉

吉日という言葉は昭和中期頃から比べるとかなり意味合いが変化している言葉です。

元々の意味から今の意味まで「吉日」について説明します。

吉日の一般的な意味と使われるところ

吉日の一般的な今の意味とどういうシーンでこの言葉が使われるか説明します。

吉日とは、どんな意味?

吉日とは縁起の良い日やめでたい日、嬉しい・喜ばし出来事があった日を指す言葉です。

縁起の良い日は主に「大安」「友引」「巳の日・己巳の日」「甲子・甲子の日」「一粒万倍日」「天一天上」「天赦日」「鬼宿日」等を指すことが多いです。

吉日の読み方・別称

吉日の読み方は「きちじつ」が基本ですが「きちにち」「きつにち」と読む場合もあります。

  • 読み方:きちじつ・きちにち・きつにち
  • 別称・俗称:吉曜・吉旦

吉日という言葉を使う場面

吉日という言葉は、現在だと結婚式や七五三などの祝い事の時か、ビジネス用の挨拶状に使われることがほとんどです。

特に「吉日とは」でGoogle検索をすると上位10サイトのうち6サイトが「挨拶状」についての説明になっており、「吉日とは」と検索する人の多くは仕事上での挨拶状の書き方において調べることが多いと言えます。

吉日の元々の意味

吉日は元々は「何事を行うのに縁起が良いとされる日」で、主に下記のような場面で、それぞれ決まった吉日とされる日で判断されていました。

婚礼の吉日

十二直の成・平・建・定の日、また六曜の大安の日を大吉

結納の吉日

十二直の成・満・納(収)の日

妊娠腹帯の吉日

戌の日・亥の日・また十二直の成・満・建の日を大吉

家造り・柱立ての吉日

日に配当される干支のうち、甲子・甲寅・甲辰・乙酉・戊申・ 庚子・庚戌・壬子・庚寅の日、ただし三隣亡の日は大凶

上棟の吉日

日に配当される干支のう ち、甲子・甲辰・乙酉・乙亥・庚子・庚辰・庚戌・ 癸酉・癸巳の日を大吉

出典:現代こよみ読み解き事典 柏書房

失われた使い方

婚礼の吉日・結納の吉日・家造りの吉日など、昭和中期くらいまでは、上記のように特定の事柄について、特定の吉日となるものが使われていました。

十二直なんて、今では知っている人の方が多く、例えば婚礼(結婚式)に十二直の成・平・建・定の日から選ぼう!なんて人はほぼ皆無です。

大安や友引等の六曜(六輝)を気にする人はまだ多いですが、例えばGoogle検索で「結婚式に良い日」と検索すると上位サイトで十二直を説明しているサイトはありません。

むしろ以前は結婚(婚礼)の吉日としていなかった「一粒万倍日」や「天赦日」「母倉日」等の選日暦注下段で紹介しています。

結婚式場

以前は結婚(婚礼)は控えた方が良いと言われていた選日や暦注下段(例えば「不成就日」や「受死日」)と重なっていても、「一粒万倍日」や「天赦日」「母倉日」等の選日や暦注下段しか紹介していないなんてことも多いです。

ただ占い・暦注(六曜や選日・暦注下段等の占いみたいなもの)というのは流行り廃りがあるので、その時代時代で変化はしていくものです。

例えば今40歳以上の人なら1999年頃にブームとなった「動物占い」を知っていると思いますが、今ではほとんど聞くことはないですよね?

一粒万倍日という言葉が宝くじで使われるようになってから、選日や暦注下段が少し脚光をあびて、再び使われるようになりましたが、10年後にはまた違う日が吉日になっているかもしれませんね。

以上、吉日についてでした。

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