十二支(干支)で2番目に来る「丑」、自分や家族、気になる人が丑の年だったり、来年の干支が丑年だと気になって調べることも多いと思います。
丑はどういう干支で、どういう意味があるのか、丑の日や丑の年について詳しく説明します。
丑 詳細
- 動物(十二生肖 ):うし
- 十二支での順番:2
- 読み方(訓読み):うし
- 読み方(音読み):ちゅう
- 陰陽:陰
- 五行:水
- 十二時辰(時刻/名称):1時から3時/鶏鳴
- 十二辰(天区):星紀/磨羯宮
- 方位:北東微北
- 四季:冬
- 月:旧暦12月
- 別称(歳名):赤奮若
- 本義:“紐”で、生命エネルギーの様々な結合
- 西暦での丑の年:西暦を12で割って5が余る年
丑の語源
丑は紐(ちゅうと読む・ひも、からむの意味)で、萌芽が種子の中に生じてまだ十分に伸び得ない有り様を表しています。
丑という動物について
丑は牛(うし)を指しています。
中国において牛は非常に身近な存在であり、家畜でした。
十二支はアジア全土に広がっていますが、ベトナムにおいては水牛となっています。
丑を含む干支
丑を含む干支は5つあります。
- 乙丑(きのとうし):1925年・1985年
- 丁丑(ひのとうし):1937年・1997年
- 己丑(つちのとうし):1949年・2009年
- 辛丑(かのとうし):1961年・2021年
- 癸丑(みずのとうし):1973年・2032年
陰陽の組み合わせで「丑年」は必ず陰と陰の組み合わせになります。
丑の日・丑の年について
丑の日や丑の年はどういう日・年として見られているのか、また考えられているのか説明します。
丑の日
丑の日と言えば「土用の丑の日」を想像する人が多いと思います。夏季の土用の丑の日には「う」のつくもの(主にウナギ)を食べると暑気あたりしないと言われています。
日本各地(主に西日本)では2月や11月の丑の日を特別の日として行事を行うところがあります。
なお土用は季節の変わり目を指しており、四立(立夏・立秋・立冬・立春)の直前約18日間にそれぞれ土用は配置されています。
立秋前の夏の土用(丑の日にうなぎを食べる)がもっとも有名ですが、二十四節気のそれぞれの季節の前に割り当てられています。土用の最終日は、節分にあたります。
丑の年
丑の年は他の十二支の年に比べて、なにかあるということは特にありません。
子の年は政変がおこる、五黄の寅は年は女子を生むことを忌むとか、そういうことはありません。
ただし次に述べる丑の刻が有名です。
丑の刻は丑の刻参りが有名
十二支は、時間・日・月・年にそれぞれ配置されます。
丑の刻は深夜2時の前後1時間に割り当てられています。そしてこの時間には日本古来からの呪いの儀式「丑の刻参り」というものが行われていました。
丑の刻(午前1時から午前3時ごろ)に神社の御神木に憎い相手に見立てた藁人形を釘で打ち込むというものです。
よくある例としては、嫉妬心にかられた女性が、白衣(白装束)を来て灯したロウソクを突き立てた鉄輪を頭にかぶった姿で行うものです。連夜この詣でをおこない、七日目で満願となって呪う相手が死ぬとされますが、行為を他人に見られると効力が失せると信じられていました。
丑の性格・運勢・相性
丑の年に生まれた人の性格や運勢、また相性が気になるところだと思います。丑の年生まれの人はどんな性格でどんな運勢なのか、他の十二支との相性についても説明します。
どの占いで見るかによってかなり異なりますが、暦のサイトらしく暦注に影響を与えている陰陽五行説等から考察して説明します。
丑の性格
丑は陰陽五行説で見ると「陰の水」となります。陰の水は十干で言えば「癸」です。
参考:癸(みずのと)
癸の性質に十二支の牛が持つ要素や語源を加えて考えると、一言で言えば丑は「安定性」と言えます。
また普段はとても大人しい性格ですし我慢強いです。しかし怒りが頂点に達した時は止まりません。
そしてのんびり大人しく見えつつも思考が深い、よく考える性格と言えます。
丑の運勢
丑年の人は基本的に大器晩成型と言われています。
なにかあっても腐らず、マイペースで一歩一歩進んでいけば後年には成功していると言われています。
丑の相性の良い十二支
丑と相性が良いのは、巳(へび)と酉(にわとり)、そして子(ねずみ)です。
逆に相性が悪いのは、未(ひつじ)、辰(龍)、午(うま)となっています。
丑に関すること
丑に関することを記していきます。
菅原道真公と撫牛
牛といったら菅原道真公を想像する方も多いのではないでしょうか?
天満宮・天満神社という神社には牛の像が置かれていて、触ると学力向上・合格祈願になると言われて触る・撫でる人も多いでしょう。
なぜ菅原道真公と言えば牛なのか諸説ありますが、生まれた年・亡くなった年が丑年、菅原道真公の御遺骸を載せた車を引く牛が座り込んで動かなくなった場所をご墓所と定めたことからとする説、いろいろとあります。
撫で牛を見かけたら、是非撫でてくださいね。
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