十二直の9番目に配置されている「成(なる)」
- 読み方:なる
- 意味:物事が成就する日
- 吉凶:新規事・建築・開店は吉、訴訟・談判は凶
一般的には上記のように説明されていますが、深堀りして詳しく解説します。
十二直 成の意味と吉凶
物事が成就する日ということで「成」と言われています。
成 の吉凶
「成」の吉凶は一般的には、下記のように言われています。
- 吉:家造り(建築)・婚礼・立願・入学・出行・移徙・種まき
- 凶:訴訟・争い事・談判
ほとんどの書籍・サイトで「成」は同じ吉凶となっています。
成就は「完成する」という意味もあります。つまりなんとしても完成させたいことを行うのに適した日とも言えます。
訴訟もある意味、願いを成就させるために行う場合もありますが、争いを伴う成就には適していない日ということになるのでしょうね。
十二直 成の配当と重なる選日・暦注下段
十二直は一番最初の「建」を特定の節月の十二支に配置するように決まっているため、必然的に「成」は下記のように配置されます。
- 11月節(大雪):大雪後の最初の申の日が成になる
- 12月節(小寒):小寒後の最初の酉の日が成になる
- 正月節(立春):立春後の最初の戌の日が成になる
- 2月節(啓蟄):啓蟄後の最初の亥の日が成になる
- 3月節(清明):清明後の最初の子の日が成になる
- 4月節(立夏):立夏後の最初の丑の日が成になる
- 5月節(芒種):芒種後の最初の寅の日が成になる
- 6月節(小暑):小暑後の最初の卯の日が成になる
- 7月節(立秋):立秋後の最初の辰の日が成になる
- 8月節(白露):白露後の最初の巳の日が成になる
- 9月節(寒露):寒露後の最初の午の日が成になる
- 10月節(立冬):立冬後の最初の未の日が成になる
参考までに2021年と2022年の節月は下記の通りです。
2021年の節月
- 1月=2月3日~3月4日
- 2月=3月5日~4月3日
- 3月=4月4日~5月4日
- 4月=5月5日~6月4日
- 5月=6月5日~7月6日
- 6月=7月7日~8月6日
- 7月=8月7日~9月6日
- 8月=9月7日~10月7日
- 9月=10月8日~11月6日
- 10月=11月7日~12月6日
- 11月=12月7日~2022年1月4日
- 12月=2022年1月5日~年2月3日
2022年の節月
- 1月=2月4日~3月4日
- 2月=3月5日~4月4日
- 3月=4月5日~5月4日
- 4月=5月5日~6月5日
- 5月=6月6日~7月6日
- 6月=7月7日~8月6日
- 7月=8月7日~9月7日
- 8月=9月8日~10月7日
- 9月=10月8日~11月6日
- 10月=11月7日~12月6日
- 11月=12月7日~2023年1月5日
- 12月=2023年1月6日~年2月3日
節切りで特定の十二支に配置することで、暦注下段や選日と重なることが出てきます。
吉日となる母倉日や一粒万倍日に9月で重なるものの凶日である三隣亡にも重なるという状況になっていますが、占い・暦注なんて何かしら吉と凶の運勢があるので、あまり真剣に考えないのが良いのではないでしょうか?
とにかく何としても「成就」させたい願いがあるのなら、この日に願掛けをするくらいの気持ちで良いと思います。
以上、十二直 成についてでした。
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