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【納】十二直 納(収)について

【納】十二直 納(収)について 十二直

十二直の10番目に配置されている「納(おさん)」

  • 読み方:おさん
  • 意味:物事を納め入れる日
  • 吉凶:収穫・商品購入は吉、結婚・見合いは凶

一般的には上記のように説明されていますが、深堀りして詳しく解説します。

なお「納」ではなく「収」と記す場合もあります。

十二直 納の意味と吉凶

物事を納め入れる日ということで「納」と言われています。

暦林問答集(室町時代に書かれたとされる方位と暦の書物)には「万物を収斂する日」としています。

収斂(収㪘、収れん、しゅうれん)または収束(しゅうそく)とは、複数の物が互いに異なる性質・指標などを持っている状況から変更・移行を起こし、同質化・同等化・相似化(互いの性質等の差を無くす方向)が進むこと。散布的に位置していた複数の物を一箇所に集める(集まっていく)こと。一般的に、広がっている何かが一点に集まる(集める)こと。Wikipediaより

そのため一部の十二直を紹介しているサイトや書物では「納」ではなく「収」の漢字を当てていることもあります。

また「天倉」とも言う場合があります。

納 の吉凶

納の吉凶は書物やサイトで全く逆なことが書かれていることがあります。

  • 吉:婚礼・家造り(建築)・移徙・買い納め
  • 凶:葬式・出行・鍼灸

*出典「現代 こよみ読み解き辞典」(柏書房 岡田 芳朗・阿久根末忠)

収穫・商品購入は吉。結婚・見合いは凶

出典:Wikipedia

五穀の収納、商品購入などには吉です。ただし、見合い、婚礼などには凶の日となります。

出典:東京神宮館

五穀取り入れ、商品仕入れ、結婚、移転、建築などは吉。葬儀、旅行、祭祀、酒造り、新規事業、その他不浄の事は凶。(納ではなく収で表記)

出典:西野神社

比較してみると「納」を「収」と記載している・記載されていると書いてあるところでは、「結婚・見合い」は吉となっており、「納」だけの記載だと「結婚・見合い」は凶となっています。

つまり「収」から「納」と書くようになった時に意味合いが変化したと考えるのが良さそうです。

国立国会図書館の「暦林問答集」には「嫁聚(嫁入りと嫁取り・結婚すること)」は吉と書かれています。

暦林問答集

出典:国立国会図書館

納の意味は納め入れる日ということで、納まるものが納まったということであれば、本来結婚も吉となるはずです。

どちらを信じるかは人それぞれですが、自分にとってこれは納まることなのか、それとも納まらないものなのか、その違いで吉凶は判断すれば良いのではないでしょうか?

十二直 納の配当と重なる選日・暦注下段

十二直は一番最初の「建」を特定の節月の十二支に配置するように決まっているため、必然的に「納」は下記のように配置されます。

  • 11月節(大雪):大雪後の最初の酉の日が納になる
  • 12月節(小寒):小寒後の最初の戌の日が納になる
  • 正月節(立春):立春後の最初の亥の日が納になる
  • 2月節(啓蟄):啓蟄後の最初の子の日が納になる
  • 3月節(清明):清明後の最初の丑の日が納になる
  • 4月節(立夏):立夏後の最初の寅の日が納になる
  • 5月節(芒種):芒種後の最初の卯の日が納になる
  • 6月節(小暑):小暑後の最初の辰の日が納になる
  • 7月節(立秋):立秋後の最初の巳の日が納になる
  • 8月節(白露):白露後の最初の午の日が納になる
  • 9月節(寒露):寒露後の最初の未の日が納になる
  • 10月節(立冬):立冬後の最初の申の日が納になる

参考までに2021年と2022年の節月は下記の通りです。

2021年の節月

  • 1月=2月3日~3月4日
  • 2月=3月5日~4月3日
  • 3月=4月4日~5月4日
  • 4月=5月5日~6月4日
  • 5月=6月5日~7月6日
  • 6月=7月7日~8月6日
  • 7月=8月7日~9月6日
  • 8月=9月7日~10月7日
  • 9月=10月8日~11月6日
  • 10月=11月7日~12月6日
  • 11月=12月7日~2022年1月4日
  • 12月=2022年1月5日~年2月3日

2022年の節月

  • 1月=2月4日~3月4日
  • 2月=3月5日~4月4日
  • 3月=4月5日~5月4日
  • 4月=5月5日~6月5日
  • 5月=6月6日~7月6日
  • 6月=7月7日~8月6日
  • 7月=8月7日~9月7日
  • 8月=9月8日~10月7日
  • 9月=10月8日~11月6日
  • 10月=11月7日~12月6日
  • 11月=12月7日~2023年1月5日
  • 12月=2023年1月6日~年2月3日

節切りで特定の十二支に配置することで、暦注下段や選日と重なることが出てきます。

  • 1月7月節の納は、ほぼ「重日」となる
  • 5月節の納は、ほぼ「血忌日」となる

他にも納と重なる暦注はありますが、占いなんて何かしらの吉があり何かしらの凶があるものなので、それほど気にすることもありません。

十二直は自分にとっての戒めであり「納」であれば「自分にとって納めるべきことなのか?」と自問自答して自分にとって納めることが良いことであれば良いのではないでしょうか?

以上、十二直 納についてでした。

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