十二直の6番目に配置されている「執(とる)」
- 読み方:とる
- 意味:執り行う日
- 吉凶:祭祀・祝い事・造作・種まきは吉、金銭の出入りは凶
一般的には上記のように説明されていますが、深堀りして詳しく解説します。
十二直 執の意味と吉凶
執り行う日(執行する日)として「執」と言われています。
吉凶は下記のようになっています。
- 吉:家造り・井戸掘り・種まき・婚礼・祭祀
- 凶:移徙・出行・庫開き(金銭の出入り)
東京神宮館では吉凶は下記のように説明しています。
神仏の祭祀、婚礼その他の祝い事、造作、種まきなどには吉の日です。
ただし金銭の出し入れ、財産整理には凶となります。
出典:東京 神宮館
ともにほぼ同じ吉凶になっており「定」や「平」のように異なる結果になっていません。
金銭の出し入れは凶事なので慎み、婚礼や建築には吉事となっているので、大安等と吉日と重なるようであれば積極的に行うようにするのが良いのではないでしょうか?
十二直 執の配当と重なる選日・暦注下段
十二直は一番最初の「建」を特定の節月の十二支に配置するように決まっているため、必然的に「執」は下記のように配置されます。
- 11月節(大雪):大雪後の最初の巳の日が執になる
- 12月節(小寒):小寒後の最初の午の日が執になる
- 正月節(立春):立春後の最初の未の日が執になる
- 2月節(啓蟄):啓蟄後の最初の申の日が執になる
- 3月節(清明):清明後の最初の酉の日が執になる
- 4月節(立夏):立夏後の最初の戌の日が執になる
- 5月節(芒種):芒種後の最初の亥の日が執になる
- 6月節(小暑):小暑後の最初の子の日が執になる
- 7月節(立秋):立秋後の最初の丑の日が執になる
- 8月節(白露):白露後の最初の寅の日が執になる
- 9月節(寒露):寒露後の最初の卯の日が執になる
- 10月節(立冬):立冬後の最初の辰の日が執になる
上記のことから一部の暦注下段や選日と重なりことがあります。
基本的に吉日と重なるのであれば嬉しいですが、凶日と重なることが多くなっているので、執の日になにか吉事を行うことをためらうかもしれませんが、それほど気にすることも無いと思います。
いつの日も何かしらの吉日と凶日が重なるものですから。
以上、十二直「執」についてでした。
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