十二直の7番目に配置されている「破(やぶる)」
- 読み方:やぶる
- 意味:物事を突破する日
- 吉凶:訴訟・出陣・漁猟・服薬は吉、祝い事・契約事は凶
一般的には上記のように説明されていますが、深堀りして詳しく解説します。
十二直 破の意味と吉凶
「破(やぶる)」とは
十二直の「破」とは、今ではほとんど記されなくなったカレンダー・暦に記される運勢の1つです。物事を突破する日ということで「破」という説と、この日に戦えば必ず傷つき破れることから「破」という2つの説があります。
最近の説明では突破から「破」となっていると説明していることが多くなっています。
破(やぶる)の吉凶
吉凶は一般的には下記のようになっています。
- 吉:訴訟・罪人の処罰・出陣・漁猟・服薬など
- 凶:善事・祝い事・契約事
東京神宮館では吉凶は下記のように説明されています。
訴訟、談判事などにこの日を用いると好結果をみます。
ただし婚礼、神仏の祭祀、その他祝い事には忌むべき凶の日です。
出典:東京 神宮館
訴訟等の裁判関係は吉、婚礼等の祝い事は凶となっているのは同じで、現在の日本ではあまり関係ないことが吉になっていると言えます。
職業的には弁護士や裁判官、検察官等が気にしそうな十二直になっていると言えます。
行き詰まった状況を打破する日ということでポジティブに考えるのが良いのではないでしょうか?
十二直 破の配当と重なる選日・暦注下段
十二直は一番最初の「建」を特定の節月の十二支に配置するように決まっているため、必然的に「破」は下記のように配置されます。
- 11月節(大雪):大雪後の最初の午の日が破になる
- 12月節(小寒):小寒後の最初の未の日が破になる
- 正月節(立春):立春後の最初の申の日が破になる
- 2月節(啓蟄):啓蟄後の最初の酉の日が破になる
- 3月節(清明):清明後の最初の戌の日が破になる
- 4月節(立夏):立夏後の最初の亥の日が破になる
- 5月節(芒種):芒種後の最初の子の日が破になる
- 6月節(小暑):小暑後の最初の丑の日が破になる
- 7月節(立秋):立秋後の最初の寅の日が破になる
- 8月節(白露):白露後の最初の卯の日が破になる
- 9月節(寒露):寒露後の最初の辰の日が破になる
- 10月節(立冬):立冬後の最初の巳の日が破になる
節切りで特定の十二支に配置することで、暦注下段や選日と重なることが出てきます。
他の吉日・凶日と重なることがありますが、破はあまり通常の生活において関係することが吉にならないので、気にしないでも良いように思います。
以上、十二直「破」についてでした。
他の十二直
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