十二支(干支)で5番目に来る「辰」、自分や家族、気になる人が辰の年だったり、来年の干支が辰年だと気になって調べることも多いと思います。
辰はどういう干支で、どういう意味があるのか、辰の日や辰の年について詳しく説明します。
辰 詳細
- 動物(十二生肖 ):龍・竜(想像上の動物)
- 十二支での順番:5
- 読み方(訓読み):たつ
- 読み方(音読み):しん
- 陰陽:陽
- 五行:木 もしくは土
- 十二時辰(時刻/名称):7時から9時/食時
- 十二辰(天区):寿星/天秤宮
- 方位:南東微北
- 四季:春
- 月:旧暦3月
- 別称(歳名):執徐
- 本義:“震”、同音“申”に同じ、生の活動
- 西暦での辰の年:西暦を12で割って8が余る年
辰の語源
辰は振(ふるう・ととのうの意味)で、陽気動き、雷が声を発し、草木の形が整って活力が旺盛になった状態を表しています。
辰という動物について
辰は、龍・竜(りゅう)を指しています。
十二支の中で唯一の想像上の動物です。でもなぜ想像上の動物でなぜ龍だけが干支に入ったのか諸説あります。
- 四種の霊獣でもっとも力があるため
- 中国において王(皇帝)は龍の生まれ変わりだったため
- 古代中国では想像上の動物では無かったため
- 十二支に動物を当てた時に発音が近いものが辰だったため
- 龍には鰐(ワニ)の意味もあったので、実はワニ
どれが正解かは判明していません。
なおアラビアにおける十二支は龍ではなく鰐となっています。
辰を含む干支
辰を含む干支は5つあります。
- 戊辰(つちのえたつ):1928年・1988年
- 庚辰(かのえたつ):1940年・2000年
- 壬辰(みずのえたつ):1952年・2012年
- 甲辰(きのえたつ):1964年・2024年
- 丙辰(ひのえたつ):1976年・2036年
陰陽の組み合わせで「辰年」は必ず陽と陽の組み合わせになります。
辰の日・辰の年について
辰の日や辰の年はどういう日・年として見られているのか、また考えられているのか説明します。
辰の日
龍の日と聞くと縁起が良さそうに思えますが、特に目立った縁起がある日にはなっていません。
一部の神社では辰の日に参拝に行くと、より一層力を与えていただき、守り助けてくれると言われています。
妙義神社では辰の日詣という言葉があり、力をいただき守って助けてくれるとされています。
住吉大社を始めとする住吉神社系列では、毎月最初の辰の日に参拝すると同じく力をいただき守って助けてくれるとされています。
辰の年
辰の年は政治において大きな変化がある年と言われています。
戊辰戦争(1868年)・日露戦争(1904年)等
また国家的プロジェクトの完成は辰年が多いとされています。
1964年の東海道新幹線開業、1988年の青函トンネル開業・瀬戸大橋開業、2012年の東京スカイツリー開業 などがあります。
辰の性格・運勢・相性
辰の年に生まれた人の性格や運勢、また相性が気になるところだと思います。辰の年生まれの人はどんな性格でどんな運勢なのか、他の十二支との相性についても説明します。
どの占いで見るかによってかなり異なりますが、暦のサイトらしく暦注に影響を与えている陰陽五行説等から考察して説明します。
辰の性格
辰は陰陽五行説で見ると「陽の木」もしくは「陽の土」となっています。一部では「陽の水」の要素が強いとも言われています。
また十二支の辰が持つ要素や語源を加えて考えると、一言で言えば辰は「変幻自在」もしくは「負けず嫌い」と言えます。
いろいろな属性がある辰は、周りの人の感覚では捉えられない部分があり「変わってる人」と思われることが多くなっています。加えてプライドが高く上昇志向なので、人と衝突してしまうこともあります。
辰の運勢
辰は神であり、富貴の象徴でもあるため、いろいろな運や才能には恵まれています。
ただ嫌われることもある性格なので、サポートをしっかりと行ってくれるパートナーが見つかれば大きな成功を収めると言われています。
辰の相性の良い十二支
辰と相性が良いのは、子(ね)と申(さる)、そして酉(とり)です。
逆に相性が悪いのは、戌(いぬ)と丑(うし)、卯(う)と辰(たつ)です。
辰が辰と相性が悪いのは、プライドの高い者同士であれば相性が悪いというだけでなく、自分で自分を責めてしまうことや自分で失敗を起こしやすいからです。
辰に関すること
辰に関することを記していきます。
辰の五行が土・木の2つある訳
辰の五行は十二支だけを見ると木、でも干支の説明では土、中には水の要素も持っていると言われることがあります。
元々五行の属性がはっきりしない十二支は4つあり、丑・未・戌、そして辰です。ちょうど季節の変わり目に位置する干支です。
季節の変わり目=土用であり、土の性質も持っていることになります。
また龍と言えば龍神であり、水神です。水を操ることが出来るのと十二支の三合という分類で水の要素が強まるとされています。
ちょっとこのあたり難しいので、本格的に四柱推命等の勉強をしないと理解しにくいかもしれません。
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