十二支(干支)で12番目・最後に来る「亥」、自分や家族、気になる人が亥の年だったり、来年の干支が亥年だと気になって調べることも多いと思います。
亥はどういう干支で、どういう意味があるのか、亥の日や亥の年について詳しく説明します。
亥 詳細
- 動物(十二生肖 ):いのしし(猪)
- 十二支での順番:12
- 読み方(訓読み):い
- 読み方(音読み):がい
- 陰陽:陰
- 五行:水
- 十二時亥(時刻/名称):21時から23時/人定
- 十二亥(天区):娵訾/双魚宮
- 方位:北西微北
- 四季:冬
- 月:旧暦10月
- 別称(歳名):大淵献
- 本義:“核”で、生命の完全な収蔵含蓄
- 西暦での亥の年:西暦を12で割って3が余る年
亥の語源
亥は、閡(がい、とざすの意味)で、草木がすでに凋落して生命の力が、種子の内部に閉じ蔵されてしまった有り様を表しています。
亥という動物について
亥は、猪(いのしし)です。
ただし十二支の文化がある国で猪なのは日本のみで、他の国では「豚」を意味します。
中国でも「猪」と記載しますが、中国において「猪」は豚を意味します。
中国において豚は縁起の良い動物で、豚を意味する「猪」が「諸」と同音であることから、「諸事順利(すべてのことが順調に進む)」という吉祥語を象徴しています。
亥を含む干支
亥を含む干支は5つあります。
- 乙亥(きのとい):1935年・1995年
- 丁亥(ひのとい):1947年・2007年
- 己亥(つちのとい):1959年・2019年
- 辛亥(かのとい):1971年・2032年
- 癸亥(みずのとい):1923年・1983年
陰陽の組み合わせで「亥年」は必ず陰と陰の組み合わせになります。
亥の日・亥の年について
亥の日や亥の年はどういう日・年として見られているのか、また考えられているのか説明します。
亥の日
旧暦10月の最初の亥の日は亥の子の日・亥の子の祝いとされており、「こたつ開き」「炉開き」といって暖房器具を出すと火事に合わないとされています。
現在は新暦で考えるため、11月の最初の亥の日が亥の子の日・亥の子の祝いとされています。
西日本では、亥の子餅を作って食べ万病除去・子孫繁栄を祈る習わしがあります。
また亥の日は、摩利支天の縁日となっており、摩利支天を祀る寺院では縁日が行われることがあります。
亥の年
亥年に政変があるとか、事件が多いとかそういうことは特にありません。
ただ地震や自然災害が多い年にはなっているそうです。
- 1995年:阪神淡路大震災
- 1983年:秋田での津波
- 1959年:伊勢湾台風
- 1947年:死者・行方不明者1930人を出したカスリーン台風
- 1923年:関東大震災
やや集中していますが、少しこじつけなような気もします。
亥の性格・運勢・相性
亥の年に生まれた人の性格や運勢、また相性が気になるところだと思います。亥の年生まれの人はどんな性格でどんな運勢なのか、他の十二支との相性についても説明します。
どの占いで見るかによってかなり異なりますが、暦のサイトらしく暦注に影響を与えている陰陽五行説等から考察して説明します。
亥の性格
亥は陰陽五行説で見ると「陰の水」となります。陰の水は十干で言えば「癸」です。
参考:癸(みずのと)
癸の性質に十二支の亥が持つ要素や語源を加えて考えてみると、一言で言えば亥は「猪突猛進」、そのままです。
正義感が強く、思い立ったらまっすぐに突き進みます。苦労があっても辛抱強く進みます。
ただ頑張りすぎて体を壊すこともあるので、注意は必要です。
亥の運勢
基本的には悪くは無い運勢です。ただ散財することがあるため、あまり安定しないかもしれません。
恋愛は駆け引きなしで進むので、上手くいくか失敗するかは相手次第です。
亥の相性の良い十二支
亥と相性が良いのは、卯(う)と未(ひつじ)、そして寅(とら)です。
逆に相性が悪いのは、巳(み)と申(さる)、そして寅(とら)と亥(い)です。
寅は相性は良いものの、お互いに邪魔な存在になることがあります。亥はお互いに縛り続けてしまうことでよく無いとされています。
亥に関すること
亥に関することを記していきます。
猪と豚
十二支の文化がある国で猪があるのが日本だけです。他は豚となっています。
豚と猪の関係は、猪を家畜化したものが豚であり、元々は同じ種でした。だから猪と豚の間に子供は出来るし、世代交代も可能です。
日本では猪は古代から住んでいる動物です(北海道を除く)。
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