十二直の最後に配置されている「閉(とづ)」
- 読み方:ひらく
- 意味:開き通じる日
- 吉凶:建築・移転・結婚等は吉、葬式は凶
一般的には上記のように説明されていますが、深堀りして詳しく解説します。
十二直 閉の意味と吉凶
閉じ込める日ということで「閉」と言われています。
また陰陽の気が閉じ塞がれて、通じなくなる日とも言われています。嘆たん星という場合もあります。
閉 の吉凶
閉の吉凶は下記のようになっています。
- 吉:堤と作る・墓を建てる・池を埋める・穴を塞ぐ
- 凶:吉以外の一般的なこと
または、金銭の収納、トイレ造りには吉、柱立て・棟上げ・結婚・開店には凶ともされています。
多くの書物・サイトでほぼ同じ吉凶を示しています。
閉じること・塞ぐこと・終わりにするためのことは吉となり、本来開くべきことに通じることは凶となると考えればわかりやすいと言えます。
閉じることで吉となるものは少ないので、十二直の中では危と並んでわかりやすい凶日と言えます。
十二直 閉の配当と重なる選日・暦注下段
十二直は一番最初の「建」を特定の節月の十二支に配置するように決まっているため、必然的に「閉」は下記のように配置されます。
- 11月節(大雪):大雪後の最初の亥の日が開になる
- 12月節(小寒):小寒後の最初の子の日が開になる
- 正月節(立春):立春後の最初の丑の日が開になる
- 2月節(啓蟄):啓蟄後の最初の寅の日が開になる
- 3月節(清明):清明後の最初の卯の日が開になる
- 4月節(立夏):立夏後の最初の辰の日が開になる
- 5月節(芒種):芒種後の最初の巳の日が開になる
- 6月節(小暑):小暑後の最初の午の日が開になる
- 7月節(立秋):立秋後の最初の未の日が開になる
- 8月節(白露):白露後の最初の申の日が開になる
- 9月節(寒露):寒露後の最初の酉の日が開になる
- 10月節(立冬):立冬後の最初の戌の日が開になる
もしくは節切りの場合の初日を除き、建の前が「閉」になります。
参考までに2024年と2025年の節月は下記の通りです。
2024年の節月
- 1月=2月4日~3月4日
- 2月=3月5日~4月3日
- 3月=4月4日~5月4日
- 4月=5月5日~6月4日
- 5月=6月5日~7月5日
- 6月=7月6日~8月6日
- 7月=8月7日~9月6日
- 8月=9月7日~10月7日
- 9月=10月8日~11月6日
- 10月=11月7日~12月6日
- 11月=12月7日~2025年1月4日
- 12月=2025年1月5日~2月2日
2025年の節月
- 1月=2月3日~3月4日
- 2月=3月5日~4月3日
- 3月=4月4日~5月4日
- 4月=5月5日~6月4日
- 5月=6月5日~7月6日
- 6月=7月7日~8月6日
- 7月=8月7日~9月6日
- 8月=9月7日~10月7日
- 9月=10月8日~11月6日
- 10月=11月7日~12月6日
- 11月=12月7日~2026年1月4日
- 12月=2026年1月5日~2月3日
節切りで特定の十二支に配置することで、暦注下段や選日と重なることが出てきます。
- 2・6月節は、ほぼ「三隣亡」と重なる
- 6月節は、ほぼ「受死日」と重なる
凶日が重なることも多い「閉」ですが、この日はスマホを閉じて、テレビも閉じて、ゆっくりと過ごす日、情報を閉じて自分を見つめ直す日とか投げればポジティブに過ごせるのではないでしょうか?
情報が多すぎる昨今、逆に情報を閉じる日が月に2~3回あると前向きに考えてみてはいかがでしょうか?
以上、十二直 閉についてでした。
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