十二直の5番目に配置されている「定(さだん)」
- 読み方:さだん
- 意味:善悪が定まる日
- 吉凶:開店・結婚・移転・種まきは吉、旅行・訴訟は凶
一般的には上記のように説明されていますが、深堀りして詳しく解説します。
十二直 定の意味と吉凶
善悪が定まる日として「定」と言われています。大忌とも言うそうです。
吉凶は下記のようになっています。
- 吉:家造り・婚礼・移徙(引越・移転)・使用人を雇う・牛馬を求める・土を動かす・祈祷をする
- 凶:訴訟・出行
東京神宮館では吉凶は下記のように説明しています。
建築、柱立て、棟上げ、移転、婚礼、開店、開業、種まきなどに用いると吉ですが、訴訟、旅行、樹木の植替えなどには凶となります。
出典:東京 神宮館
一方で土を動かすのは吉となっていますが、樹木の植替えも土を動かすので凶となると思うのですが、凶となっています。
解釈が異なっているので、どちらを信じるかは難しいかもしれませんが、信じたい方を信じれば良いのではないでしょうか?
また建築・婚礼・引越しは共に吉なので、それほど問題は無いと思われます。
十二直 定の配当と重なる選日・暦注下段
十二直は一番最初の「建」を特定の節月の十二支に配置するように決まっているため、必然的に「定」は下記のように配置されます。
- 11月節(大雪):大雪後の最初の辰の日が定になる
- 12月節(小寒):小寒後の最初の巳の日が定になる
- 正月節(立春):立春後の最初の午の日が定になる
- 2月節(啓蟄):啓蟄後の最初の未の日が定になる
- 3月節(清明):清明後の最初の申の日が定になる
- 4月節(立夏):立夏後の最初の酉の日が定になる
- 5月節(芒種):芒種後の最初の戌の日が定になる
- 6月節(小暑):小暑後の最初の亥の日が定になる
- 7月節(立秋):立秋後の最初の子の日が定になる
- 8月節(白露):白露後の最初の丑の日が定になる
- 9月節(寒露):寒露後の最初の寅の日が定になる
- 10月節(立冬):立冬後の最初の卯の日が定になる
上記のことから一部の暦注下段や選日と重なりことがあります。
他にも重なる暦注下段や選日があり、一方では吉日・一方では凶日という状態になっています。どちらを信じるというよりも、良い方を信じるということにしておかないと何も出来なくなります。
何より吉凶も解説しているサイトや書籍で異なるものなので、あまり悩みすぎないようにするのがおすすめです。
以上、十二直「定」についてでした。
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