十二直の4番目に配置されている「平(たいら)」
- 読み方:たいら
- 意味:物事が平らかになる日
- 吉凶:旅行・結婚・道路修理などは吉、穴掘り・種まきは凶
一般的には上記のように説明されていますが、深堀りして詳しく解説します。
十二直 平の意味と吉凶
物事が平らかになる日として「平」と言われています。
天帝たちが集まって、人間の万物を平分する日である
*出典「現代 こよみ読み解き辞典」(柏書房 岡田 芳朗・阿久根末忠)
平の意味は上記のように解説されています。
吉凶で言えば下記のようになっています
- 吉:婚礼・移徙(移転・引越)・道路修理・壁塗りなど
- 凶:溝掘り・穴掘り・種まきなど
東京神宮館では吉凶は下記のように説明しています。
地固め、柱立て、種まき、旅行、婚礼その他祝い事には吉日です。
ただし池、溝、穴などを掘るのは凶とされています。
出典:東京 神宮館
一方では種まきは吉とされ、一方では凶とされています。
ただ穴を掘るという意味では、種まきを穴を掘って埋めるため、凶に思えますが、どういう解釈で異なってくるのかわかりません。
ただともに婚礼は吉日としているので、婚礼や祝い事には吉日と言えます。
十二直 平の配当と重なる選日・暦注下段
十二直は一番最初の「建」を特定の節月の十二支に配置するように決まっているため、必然的に「平」は下記のように配置されます。
- 11月節(大雪):大雪後の最初の卯の日が平になる
- 12月節(小寒):小寒後の最初の辰の日が平になる
- 正月節(立春):立春後の最初の巳の日が平になる
- 2月節(啓蟄):啓蟄後の最初の午の日が平になる
- 3月節(清明):清明後の最初の未の日が平になる
- 4月節(立夏):立夏後の最初の申の日が平になる
- 5月節(芒種):芒種後の最初の酉の日が平になる
- 6月節(小暑):小暑後の最初の戌の日が平になる
- 7月節(立秋):立秋後の最初の亥の日が平になる
- 8月節(白露):白露後の最初の子の日が平になる
- 9月節(寒露):寒露後の最初の丑の日が平になる
- 10月節(立冬):立冬後の最初の寅の日が平になる
上記のことから一部の暦注下段や選日と重なりことがあります。
他にも重なる暦注下段や選日があり、一方では吉日・一方では凶日という状態になっています。どちらを信じるというよりも、良い方を信じるということにしておかないと何も出来なくなります。
何より吉凶も解説しているサイトや書籍で異なるものなので、あまり悩みすぎないようにするのがおすすめです。
以上、十二直「平」についてでした。
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