霜始降(しもはじめてふる)は、七十二候の第五十二候の季節(略本暦による呼び名)です。
霜降の初候となり、「霜が降り始める」という意味になります。
霜始降について詳しく説明します。
霜始降の読み方と詳しい意味
霜始降の読み方は下記の通りです。
- しもはじめてふる
霜が降り始める頃を表しています。
ただ最近では10月末に霜が降りるのは北東北から北海道くらいのため、北国では霜が降り始める頃と解説しているところが増えています。
江戸時代であれば今よりも平均気温で3度くらい低かったので、関東辺りでも霜が普通に降りる頃だったと思います。
霜始降-霜降の初候の時期
霜始降の時期・期間は概ね10月23日から10月27日ころです。
正確な期間は下記の通りです。
- 2021年:10月23日~10月27日
- 2022年:10月23日~10月27日
- 2023年:10月24日~10月28日
- 2024年:10月23日~10月27日
- 2025年:10月23日~10月27日
二十四節気は年によって期間が変わるため、七十二候もそれぞれ期間が年によって変化します。
同時期の中国(宣明暦)の七十二候の名称と意味
二十四節気・七十二候は元々中国で生まれたものです。二十四節気はほぼそのまま中国での書き方ですが、七十二候は中国のままだと意味が通じない部分や日本らしくない部分があり、江戸時代に入って渋川春海ら暦学者によって日本の気候風土に合うように改訂され、「本朝七十二候」が作成されました。
現在では、1874年(明治7年)の「略本暦」に掲載された七十二候が主に使われています。
元々の中国(宣言暦)の七十二候は下記のようになっています。
- 名称:豺乃祭獣
- 意味:山犬が捕らえた獣を並べて食べる
「さい すなわち けものをまつる」と読みます。
「豺」は「山犬」「アカオオカミ」という意味で、ここでは山犬や狼のことを意味しています。「豺」はニホンオオカミのことを指すと書いてあるところもありますが、そもそも中国にニホンオオカミはいません。
中国(宣明暦)の七十二候では、動物が他の生物を並べている様子を描いているものが他にもあります。
霜始降に関すること
霜始降に関することを紹介します。
霜始降の季節感
霜始降は100年以上前に考えられたもので、今の季節感にあっているかとと言えば東北や北海道であれば合っていますが、関東より西だと合っていないと言えます。
温暖化で平均気温が江戸時代から3度ほど上がっているので、霜のような気温が微妙に下がらないと出来ないものだと難しくなっているように思います。
霜始降に関するリンク
霜始降に関するリンクです。
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