十二支(干支)で11番目に来る「戌」、自分や家族、気になる人が戌の年だったり、来年の干支が戌年だと気になって調べることも多いと思います。
戌はどういう干支で、どういう意味があるのか、戌の日や戌の年について詳しく説明します。
戌 詳細
- 動物(十二生肖 ):いぬ(犬)
- 十二支での順番:11
- 読み方(訓読み):いぬ
- 読み方(音読み):じゅつ
- 陰陽:陽
- 五行:金・土
- 十二時戌(時刻/名称):19時から21時/黄昏
- 十二戌(天区):降婁/白羊宮
- 方位:北西微南
- 四季:秋
- 月:旧暦9月
- 別称(歳名):閹茂
- 本義:同音“恤”であり、“滅”である。統一退蔵
- 西暦での戌の年:西暦を12で割って2が余る年
戌の語源
戌は、滅(めつ・ほろぶ、切るの意味)で、草木の枯死する有り様を表しています。
戌という動物について
戌は、犬(いぬ)を表しています。
中国では古代から犬は身近な動物として存在していました。
なお中国では「犬」と書かずに「狗」と表現しています。
戌を含む干支
戌を含む干支は5つあります。
- 甲戌(きのえいぬ):1934年・1994年
- 丙戌(ひのえいぬ):1946年・2006年
- 戊戌(つちのえいぬ):1958年・2018年
- 庚戌(かのえいぬ):1970年・2030年
- 壬戌(みずのえいぬ):1922年・1982年
陰陽の組み合わせで「戌年」は必ず陽と陽の組み合わせになります。
戌の日・戌の年について
戌の日や戌の年はどういう日・年として見られているのか、また考えられているのか説明します。
戌の日
犬は分娩が軽い動物とされていることから、戌の日は安産祈願に良い日とされています。
特に妊娠5ヶ月目の戌の日には神社にいって安産祈願(ご祈祷)をしてもらうと良いとされています。
近くに神社があるのであれば、戌の日に安産をお祈りするのもおすすめです。
戌の年
戌年に政変があるとか、事件が多いとかそういうことは特にありません。
強いてあげると異常気象・自然災害が割と多い年になっているようです。
参考:ウェザーニュース
戌の性格・運勢・相性
戌の年に生まれた人の性格や運勢、また相性が気になるところだと思います。戌の年生まれの人はどんな性格でどんな運勢なのか、他の十二支との相性についても説明します。
どの占いで見るかによってかなり異なりますが、暦のサイトらしく暦注に影響を与えている陰陽五行説等から考察して説明します。
戌の性格
戌は陰陽五行説で見ると「陽の土」もしくは「陽の金」となります。一般的には陽の土とみなされています。
陽の土は十干で言えば「戊」です。
参考:戊(つちのえ)
戊の性質に十二支の戌が持つ要素や語源を加えて考えると、一言で言えば戌は「義理人情」です。
誠実であり、真面目であり、不正は見逃せない、白黒つけたい、恩義は必ず返す、そんな性格です。
ただ真面目過ぎる性格に自分自身で疲れてしまうこともあるようです。
戌の運勢
運そのものは悪くはありません。真面目な性格なので一歩一歩積み上げていくので、大器晩成型となります。
結婚もどちらかといえば晩婚気味になると言われています。
戌の相性の良い十二支
戌と相性が良いのは、寅(とら)と午(うま)、そして卯(う)です。
逆に相性が悪いのは、辰(たつ)、未(ひつじ)、丑(うし)、酉(とり)です。
牧羊犬として未を追う戌ですから、未とは仲が悪そうですよね。
戌に関すること
戌に関することを記していきます。
戌の日の安産祈願について
元気で健康な赤ちゃんを生みたい!そう思い安産祈願に行かれる方も多いと思います。
戌の日に安産祈願に行く場合のポイントや注意点を書き添えておきます。
安産祈願は2人で行く、つまり夫婦で行くようにしてください。
安産や子授かりの祈祷をお願いする場合、初穂料という祈祷のためのお金がかかります。
神社によって明確に金額が決まっているところもあれば、お気持ちでというところもあります。
相場は一般的な祈祷なら5000円から、御札等がついてくるのなら1万円からです。
現金を何にも入れず手渡しは失礼にあたるので、封筒に入れて、出来てば上記のように「初穂料」と書かれた封筒を文房具店等で購入してお渡しするようにしてください。
行ってすぐに受け付けてくれる神社もありますが基本的には事前に予約をすることになっています。今回紹介している神社の中で、予約不要は北海道神宮くらいです。
他の神社では出張祭典等で神職の方が不在の時もあるので、必ず予約を入れるようにしてください。
安産祈願で必要なものは、他に帯祝い(岩田帯)です。
「帯祝い」とは、安定期に入る妊娠5か月目(16~19週目頃)の戌の日に「岩田帯」と呼ばれる腹帯を巻いて安産を願うことです。
お腹が大きくなってくる妊娠5ヵ月目の、一番近い「戌の日」に巻くのが一般的です。
戌の日の安産祈願と一緒に岩田帯をしていくことをおすすめします。
元気なお子さんを生んでくださいね。
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