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大雪-二十四節気 第21であり十一月節

大雪-二十四節気 第21であり十一月節 二十四節気

大雪(たいせつ)は、例年12月7日ころに訪れる二十四節気の21番目の暦で、十一月節とも言われています。

「雪いよいよ降り重ねる折からなれば也」と暦便覧には記されており、雪が激しく降り始めるころとされています。

あまり使われない言葉ですが、大雪について説明します。

大雪とは?

大雪は、二十四節気において21番目に配置されています。太陽黄経が255度の時です。

と書いてもわかりにくいですよね。

大雪には大きく分けて3つの意味があります。

天文学的な大雪

大雪とは太陽黄経が225度の時と説明されますが、どういう意味かと言えばまず下記の図を見てください。

黄道と赤道、天球の説明図

地球を丸い球体の中心に置いたと考えて下さい。

この球体を天球と良い、天球には太陽が通る道が出来ます。この道を黄道と言います(正確には人の目で見て太陽が通る道)。

そして自転軸に対して地球の中心から直角(垂直)にした面を天球の描いたのが「天の赤道」です。

この黄道と天の赤道が交わる瞬間が年に2回あります。南側から北側に交わる日を春分、北側から南側に交わるのが秋分となります。

春分の日は太陽黄経が0度となり、夏至が90度・秋分が180度・冬至が270度です。

大雪は冬至と秋分の間で冬至の手前、太陽黄経255度がとなると書けば何となくわかるのではないでしょうか?

天文学的に大雪の時間(瞬間)は決められています。

時間は国で違うため、大雪の日や時間も異なってきます。下記は世界時と日本での大雪の日と時間を2000年から2050年まで表したものです。

世界時の日 世界時 日本の日 日本での時間
2000年 12月6日 19:37 12月7日 4:37
2001年 12月7日 1:29 12月7日 10:29
2002年 12月7日 7:14 12月7日 16:14
2003年 12月7日 13:05 12月7日 22:05
2004年 12月6日 18:49 12月7日 3:49
2005年 12月7日 0:33 12月7日 9:33
2006年 12月7日 6:27 12月7日 15:27
2007年 12月7日 12:14 12月7日 21:14
2008年 12月6日 18:02 12月7日 3:02
2009年 12月6日 23:52 12月7日 8:52
2010年 12月7日 5:38 12月7日 14:38
2011年 12月7日 11:29 12月7日 20:29
2012年 12月6日 17:19 12月7日 2:19
2013年 12月6日 23:09 12月7日 8:09
2014年 12月7日 5:04 12月7日 14:04
2015年 12月7日 10:53 12月7日 19:53
2016年 12月6日 16:41 12月7日 1:41
2017年 12月6日 22:32 12月7日 7:32
2018年 12月7日 4:26 12月7日 13:26
2019年 12月7日 10:18 12月7日 19:18
2020年 12月6日 16:09 12月7日 1:09
2021年 12月6日 21:57 12月7日 6:57
2022年 12月7日 3:46 12月7日 12:46
2023年 12月7日 9:33 12月7日 18:33
2024年 12月6日 15:17 12月7日 0:17
2025年 12月6日 21:04 12月7日 6:04
2026年 12月7日 2:52 12月7日 11:52
2027年 12月7日 8:37 12月7日 17:37
2028年 12月6日 14:24 12月6日 23:24
2029年 12月6日 20:13 12月7日 5:13
2030年 12月7日 2:06 12月7日 11:06
2031年 12月7日 8:02 12月7日 17:02
2032年 12月6日 13:52 12月6日 22:52
2033年 12月6日 19:44 12月7日 4:44
2034年 12月7日 1:35 12月7日 10:35
2035年 12月7日 7:24 12月7日 16:24
2036年 12月6日 13:15 12月6日 22:15
2037年 12月6日 19:06 12月7日 4:06
2038年 12月7日 0:55 12月7日 9:55
2039年 12月7日 6:44 12月7日 15:44
2040年 12月6日 12:29 12月6日 21:29
2041年 12月6日 18:14 12月7日 3:14
2042年 12月7日 0:08 12月7日 9:08
2043年 12月7日 5:56 12月7日 14:56
2044年 12月6日 11:44 12月6日 20:44
2045年 12月6日 17:34 12月7日 2:34
2046年 12月6日 23:20 12月7日 8:20
2047年 12月7日 5:09 12月7日 14:09
2048年 12月6日 10:59 12月6日 19:59
2049年 12月6日 16:45 12月7日 1:45
2050年 12月6日 22:40 12月7日 7:40

上記のように大雪の時間は決まっているものの、他の天体の影響を受けてごく僅かにズレることもあります。そのため、毎年2月1日に国立天文台が翌年度の春分の日付や二十四節気、大雪の日付を発表しています。

暦・二十四節気における大雪

天文学的な大雪は瞬間ですが暦や二十四節気における「大雪」は1日もしくは、特定の期間のことを指しています。

  • 2021年は12月7日から12月21日
  • 2022年は12月7日から12月21日
  • 2023年は12月7日から12月21日
  • 2024年は12月7日から12月20日
  • 2025年は12月7日から12月21日

天文学的な大雪の時から黄道の角度で15度太陽が移動した時が「冬至」になるため、その前日までの期間をとしている訳です。

月・季節としての大雪

大雪は十一月節とも言われています。

二十四節気は1つが概ね15日間で2つ合わせると約30日になり、2つの組み合わせで月を表すようことがあり、二十四節気で決める月を1月節、2月中というように「節月」と言います。

前半は節、後半が中と表します。二十四節気で11月となっている大雪は十一月節、冬至は十一月中と言います。

主に暦注(暦に記載される日時・方位などの吉凶、その日の運勢などのこと)で今でも使うことがあります。

二十四節気において、立冬・小雪・大雪・冬至・小寒・大寒は冬と決まっており、冬を表す言葉にもなっています。

大雪としての行事・風習・イベント

二十四節気の大雪としての行事・風習・イベントは特にありません。冬至のようにかぼちゃを食べると言ったものもありません。

ただ近い日に「こと納め」「こと始め」となる12月8日があります。

納めと始めで正反対のものが12月8日になるというのはおかしいと思いますが、見方次第です。

新年の祝い事を始める日を12月8日にして「事始め」新年の祝いことを終えるのが2月8日で事納め、その時の農業をはじめる時を「事始め」として2月8日に、その時の農業を終える時を「事納め」としており、12月8日・2月8日ともに「こと始め」「こと納め」の日となっています。

ただし地域により異なる日になっていたり、どちらかだけというようになっています。

大雪に関すること

大雪に関するさまざまなことを追加していきます。

大雪の季節性

大雪は雪が激しく降り始めるころとされています。また鰤などの冬の魚の漁が盛んになり、熊が冬眠に入り、南天の実が赤く色付くころともされています。

関東より西の太平洋側の方だとそういう季節感はほとんど感じないと思いますが、北陸から東北、北海道だとまさにそんな季節だと感じられると思います。

そもそも二十四節気が登場した中国の内陸部の様子を伝えている言葉なので、日本の気候とは一致しないことが多くなっていますが、大雪は地域によっては違和感を感じない二十四節気になっていると言えます。

大雪の七十二候

二十四節気の1つを更に3つに分けている七十二候

大雪の七十二候は下記のものです。

大雪に関するリンク

 

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