水泉動(しみずあたたかをふくむ)は、七十二候の第六十八候の季節(略本暦による呼び名)です。
小寒の次候となり、「地中で凍った泉が動き始める」という意味になります。
水泉動について詳しく説明します。
水泉動の読み方と詳しい意味
水泉動の読み方は下記の通りです。
- しみずあたたかをふくむ
冬になっていた地中で凍っていた泉が融け出して湧きいでる様子を表現しています。
冬至を超えて小寒になり寒さはますます厳しくなるも、自然の世界では着実に春に向かっている様子を伝える躍動感に溢れた表現が素晴らしい候だと言えます。
動くと書いて「あたたかをふくむ」と読む、凄い表現だと思いませんか?
水泉動-小寒の次候の時期
水泉動の時期・期間は概ね1月10日から1月14日ころです。
正確な期間は下記の通りです。
- 2021年:1月10日~1月14日
- 2022年:1月10日~1月14日
- 2023年:1月10日~1月14日
- 2024年:1月11日~1月15日
- 2025年:1月10日~1月14日
二十四節気は年によって期間が変わるため、七十二候もそれぞれ期間が年によって変化します。
同時期の中国(宣明暦)の七十二候の名称と意味
二十四節気・七十二候は元々中国で生まれたものです。二十四節気はほぼそのまま中国での書き方ですが、七十二候は中国のままだと意味が通じない部分や日本らしくない部分があり、江戸時代に入って渋川春海ら暦学者によって日本の気候風土に合うように改訂され、「本朝七十二候」が作成されました。
現在では、1874年(明治7年)の「略本暦」に掲載された七十二候が主に使われています。
元々の中国(宣言暦)の七十二候は下記のようになっています。
- 名称:鵲始巣
- 意味:鵲が巣を作り始める
「かささぎ はじめてすくう」と読みます。
「鵲」は「かささぎ」と読みます。カラス科に分類される鳥です。産卵期は3~4月なので、その前に巣を作るのでしょう。
水泉動に関すること
水泉動に関することを紹介します。
水泉動の季節感
水泉動は100年以上前に考えられたもので、今の季節感にあっているかとと言えば合っているような合ってないような、そんな季節感です。
気温的には、小寒・大寒が一番寒い時期であり、氷が解けるような気温ではありません。でも九州や四国等の地域ではそろそろ泉が湧き出す頃でもあり、地域によります。
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