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半夏生(はんげしょうず)-夏至-末候-七十二候-第三十候

半夏生(はんげしょうず)-夏至-末候-七十二候-第三十候 七十二候

半夏生(はんげしょうず)は、七十二候の第三十候の季節(略本暦による呼び名)です。

夏至の末候となり、「烏柄杓が生える」という意味になります。

烏柄杓はカラスビシャクとよみ、半夏の別名です。

また雑節の1つにもなっています。

半夏生について詳しく説明します。

半夏生の読み方と詳しい意味

半夏生の読み方は下記の通りです。

  • はんげしょうず

「半夏」は「烏柄杓(カラスジャク)」という生薬にも使われる植物です。

カラスジャク(半夏)という薬草が生える頃という意味で半夏生と言われています。

雑節としての半夏生

半夏生にはもう1つの意味があります。それは雑節としての「半夏生」です。

雑節(ざっせつ)とは、二十四節気・五節句などの暦日のほかに、季節の移り変りをより適確に掴むために設けられた、特別な暦日のことです。有名な雑節であれば節分や彼岸、八十八夜、土用などがあります。

かつては夏至から数えて11日目とされていましたが、現在では天球上の黄経100度の点を太陽が通過する日となっています。毎年7月2日頃です。

七十二候の「半夏生」も7月2日くらいからの5日間なので、時期的にはちょうどあっています。

雑節は昔の農作業と関係していることが多く、雑節における「半夏生」も同じです。

半夏生は梅雨の終期にあたり、この日までには田植えを済ませ、どんなに気候不調な年でも、この後は田植えを行わないという習慣があったそうです。

半夏生の頃には天から毒気が降るとか、地が陰毒を含んで毒草を生じるなどと言い伝えがあり、竹の子・わらび・野菜を食べること、竹林に入ること、種をまくことを忌む風習があったそうです。

半夏生-夏至の末候の時期

半夏生の時期・期間は概ね7月1日から7月6日ころです。

正確な期間は下記の通りです。

  • 2021年:7月2日~7月6日
  • 2022年:7月2日~7月6日
  • 2023年:7月2日~7月6日
  • 2024年:7月1日~7月5日
  • 2025年:7月1日~7月6日

二十四節気は年によって期間が変わるため、七十二候もそれぞれ期間が年によって変化します。

同時期の中国(宣明暦)の七十二候の名称と意味

二十四節気・七十二候は元々中国で生まれたものです。二十四節気はほぼそのまま中国での書き方ですが、七十二候は中国のままだと意味が通じない部分や日本らしくない部分があり、江戸時代に入って渋川春海ら暦学者によって日本の気候風土に合うように改訂され、「本朝七十二候」が作成されました。

現在では、1874年(明治7年)の「略本暦」に掲載された七十二候が主に使われています。

元々の中国(宣言暦)の七十二候は下記のようになっています。

  • 名称:半夏生
  • 意味:烏柄杓が生える

「半夏生」は日本でも中国でも同じものとなっています。

半夏生に関すること

半夏生に関することを紹介します。

半夏生の季節感

半夏生は100年以上前に考えられたもので、今の季節感にあっているかとと言えば概ねあっています。

ただ現在の日本だと半夏(カラスジャク)を気にかける人もいないですし、そもそも半夏という植物を知らない人が多いため、季節感がいつなのかそもそもわからないことが多くなっています。

半夏生に関するリンク

半夏生に関するリンクです。

 

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