水沢腹堅(さわみずこおりつめる)は、七十二候の第七十一候の季節(略本暦による呼び名)です。
大寒の次候となり、「沢に氷が厚く張りつめる」という意味になります。
水沢腹堅について詳しく説明します。
水沢腹堅の読み方と詳しい意味
水沢腹堅の読み方は下記の通りです。
- さわみずこおりつめる
厳冬期となる大寒、沢や滝の水も凍る頃を表現しています。
この頃になると有名な滝が凍った時にニュースで報道されることが多くなります。いわゆる氷爆です。
北海道の層雲峡、青森県の奥入瀬渓流、茨城県の袋田の滝などが全国的には有名です。
水沢腹堅-大寒の次候の時期
水沢腹堅の時期・期間は概ね1月25日から1月29日ころです。
正確な期間は下記の通りです。
- 2021年:1月25日~1月29日
- 2022年:1月25日~1月29日
- 2023年:1月25日~1月29日
- 2024年:1月25日~1月29日
- 2025年:1月25日~1月29日
二十四節気は年によって期間が変わるため、七十二候もそれぞれ期間が年によって変化します。
同時期の中国(宣明暦)の七十二候の名称と意味
二十四節気・七十二候は元々中国で生まれたものです。二十四節気はほぼそのまま中国での書き方ですが、七十二候は中国のままだと意味が通じない部分や日本らしくない部分があり、江戸時代に入って渋川春海ら暦学者によって日本の気候風土に合うように改訂され、「本朝七十二候」が作成されました。
現在では、1874年(明治7年)の「略本暦」に掲載された七十二候が主に使われています。
元々の中国(宣言暦)の七十二候は下記のようになっています。
- 名称:鷙鳥厲疾
- 意味:鷲・鷹などが空高く速く飛び始める
「しちょう れいしつす」と読みます。
水沢腹堅に関すること
水沢腹堅に関することを紹介します。
水沢腹堅の季節感
水沢腹堅は100年以上前に考えられたもので、今の季節感にあっているかとと言えば概ねあっています。
この時期は日本国内のどこかで最低気温を記録することが多くなっています。
日本の観測史上、もっとも気温が低かったのは1902年の旭川で、-41度となっています。
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