丁は、十干の4番目に割り当てられた数詞です。
丁はもともと「丁壮(壮年の男子の意味)」と同意で、草木の姿かたちが充実した状態を表しています。
丁にはどういう意味があり、どういう干支が割り当てられているか詳しく説明します。
丁(ひのと)詳細
- 十干での順番:4
- 読み方(訓読み):ひのと
- 読み方(音読み):てい
- 占い/五行読み:ていか
- 意味:提灯・ろうそくの火
- 陰陽:陰
- 五行:火
- 五星:火星
- 兄弟(えと)の性質:火の弟
- 五方:南
- 四季:夏
- 二十四方:195度
- 本義: 陽気の充溢
- 異名:強圉
- 西暦の下一桁:7
丁の語源
丁はもともと「丁壮(壮年の男子の意味)」と同意で、草木の姿かたちが充実した状態を表しています。
そこから「陽気の充溢(じゅういつ・満ちあふれること) 」という意味になります。
陰陽で言えば「陰」なのに「陽気の充溢」というのもおかしなものですね。
丁を含む干支
丁を含む干支は下記の6つです。
- 丁卯:ひのとう(兎)・1927年・1986年
- 丁丑:ひのとうし(牛)・1937年・1997年
- 丁亥:ひのとい(猪)・1947年・2007年
- 丁酉:ひのととり(鶏)・1957年・2017年
- 丁未:ひのとひつじ(羊)・1967年
- 丁巳:ひのとみ(蛇)・1977年
丁の性質(四柱推命的考察)
丁は、陰の火であり、提灯やロウソクの火を表していることから、静かだけど暖かく、おっとりとした冷静さを持つと言われています。
派手な灯りでは無いため、派手な行動を嫌うともされており、石橋を叩いて渡るタイプともされています。
また太陽は自然の火ですが、提灯やロウソクの火は人工的に作られた火であり、知恵の源や学問と見られ、頭が良い・知的とされています。
そして提灯やロウソクは静かな火ではあるものの、火に変わりはなく、内面には激しい感情を持っていると言われます。そのため怒らせる厄介だと言われています。
静かな火であることから繊細さ、実際の熱さからの感受性の強さを持ち合わせるともされています。
また提灯やロウソクの火は熱いものの消しやすいので、熱しやすく冷めやすいとも言われています。
- 冷静で暖かい性格
- 派手な行動を嫌う
- 石橋を叩いて渡るタイプ
- 知的である
- 怒らせると厄介
- 繊細さと感受性の強さを持つ
- 熱しやすく冷めやすい
上記の要素に十二支の要素が加わり四柱推命等の占いが行われます。
丁に関すること
丁に関することを記していきます。
丁を数詞・区分として使っているもの
甲乙丙までは今でも区分として使っているものはあるものの、丁はほぼ数詞や区分として使われることがなくなりました。
昭和初期までは学校の成績表(通信簿)は「甲乙丙丁」の4段階で「丁」は最下位となっていましたが、今では使われなくなり、そもそも成績を甲乙丙丁で記していたことを知らない人の方が多くなっています。
単位としての丁
「丁」は「ちょう」として単位としても使われています。
豆腐は1丁2丁と数えます。
また長さの単位として明治時代までは1町(丁)は、約109メートルとされていました。
また単位ではありませんが、今でも町を数個の区分に分ける時には「丁目」を使っています。
丁字路=T時路
丁の形をした道を「丁字路」と言います。今だと「T字路」(アルファベットのT)と勘違いしている方も多いのですが、道交法では「丁字路」とされています。
偶数の丁
サイコロの偶数の目を丁、奇数を半と言います。
そのことか偶数を丁、奇数を半という人もいます。
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