庚は、十干の7番目に割り当てられた数詞です。
庚はもともと「更(あらたまるの意)」と同語で、草木が成熟固結して行き詰まった結果、自ら新しいものに改まっていこうとする状態を表しています。
庚にはどういう意味があり、どういう干支が割り当てられているか詳しく説明します。
庚(かのえ)詳細
- 十干での順番:7
- 読み方(訓読み):かのえ
- 読み方(音読み):こう
- 占い/五行読み:こうきん
- 意味:剛金
- 陰陽:陽
- 五行:金
- 五星:金星
- 兄弟(えと)の性質:金の兄
- 五方:西
- 四季:秋
- 二十四方:255度
- 本義:結実、形成、陰化の段階
- 異名:上章
- 西暦の下一桁:0
庚の語源
庚はもともと「更(あらたまるの意)」と同語で、草木が成熟固結して行き詰まった結果、自ら新しいものに改まっていこうとする状態を表しています。
そこから「“紀”に通じ、分散を防ぐ統制作用 」という意味になります。
庚を含む干支
庚を含む干支は下記の6つです。
- 庚午:かのえうま(馬)・1930年・1990年
- 庚辰:かのえたつ(龍)・1940年・2000年
- 庚寅:かのえとら(虎)・1950年・2010年
- 庚子:かのえね(鼠)・1960年・2020年
- 庚戌:かのえいぬ(犬)・1970年
- 庚申:かのえさる(猿)・1980年
庚の性質(四柱推命的考察)
庚は、陽の金であり、剛金つまりは硬い金属であり鉄鉱石・鋼・刃物を表しています。
そこからスパっとキレる刃物のように思い切りの良い性格、さっぱりとした性格だとされています。そのため嫌なことがあっても根に持たず、引きずらないともされています。
また硬い金属ということで、強い意思とそれに伴う行動力があるともされています(頑固とも言える)。
加えて硬いということで情に流されない、白黒つけるという面もあります。白黒をつける決断力からリーダーシップもあるとされています。
しかし刀であるならば、気性の激しさもあり、短気であり言葉もストレートになるため、攻撃的になる面や敵を作りやすいという欠点もあります。
- 思い切りの良い性格
- さっぱりとした性格
- 根に持たない・引きずらない性格
- 強い意志と行動力がある
- 情に流されない
- 白黒つける
- リーダーシップがある
- 気性が激しい
- 短気である
- 頑固である
- 言葉がストレート
- 攻撃的になりやすく敵を作りやすい
上記の要素に十二支の要素が加わり四柱推命等の占いが行われます。
庚に関すること
庚に関することを記していきます。
数詞としての庚はほぼ存在しない
干支はもともとは数詞でしたが、庚が数詞として使われている例はほとんど見かけません。
実際には7を表す数詞だとしてもラッキーセブンとかそういう意味では全く使われていないのも文化の違いだと思わせてくれます。ラッキー庚なんて言われてもピンと来ませんからね。
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