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土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)-大暑-次候-七十二候-第三十五候

土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)-大暑-次候-七十二候-第三十五候 七十二候

土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)は、七十二候の第三十五候の季節(略本暦による呼び名)です。

大暑の次候となり、「土が湿って蒸暑くなる」という意味になります。

土潤溽暑について詳しく説明します。

土潤溽暑の読み方と詳しい意味

土潤溽暑の読み方は下記の通りです。

  • つちうるおうてむしあつし

夏本番とも言える7月後半から8月上旬、湿度も上がり蒸し暑い時期を現しています。ただイメージ的には土が暑さで乾いてひび割れている方が現在のイメージに近いかもしれません。

「溽暑」は「じょくしょ」と読むこともあり、単語にもなっています。

蒸し暑いこと、そして陰暦の6月の異称です。陰暦の6月は年によって1ヶ月近くズレることもありますが、概ね7月後半を含みます。

また七十二候で「土」を季節を表現しているのは「土潤溽暑」以外に雨水の初候である「土脉潤起」があります。

農業が一般的な仕事であった日本で土に季節感を求めたのは自然な流れだったのかもしれませんね。

土潤溽暑-大暑の次候の時期

土潤溽暑の時期・期間は概ね7月28日から8月1日ころです。

正確な期間は下記の通りです。

  • 2021年:7月28日~8月1日
  • 2022年:7月28日~8月1日
  • 2023年:7月28日~8月1日
  • 2024年:7月27日~8月1日
  • 2025年:7月28日~8月1日

二十四節気は年によって期間が変わるため、七十二候もそれぞれ期間が年によって変化します。

同時期の中国(宣明暦)の七十二候の名称と意味

二十四節気・七十二候は元々中国で生まれたものです。二十四節気はほぼそのまま中国での書き方ですが、七十二候は中国のままだと意味が通じない部分や日本らしくない部分があり、江戸時代に入って渋川春海ら暦学者によって日本の気候風土に合うように改訂され、「本朝七十二候」が作成されました。

現在では、1874年(明治7年)の「略本暦」に掲載された七十二候が主に使われています。

元々の中国(宣言暦)の七十二候は下記のようになっています。

  • 名称:土潤溽暑
  • 意味:土が湿って蒸暑くなる

「土潤溽暑」は日本でも中国でも同じものとなっています。

土潤溽暑に関すること

土潤溽暑に関することを紹介します。

土潤溽暑の季節感

土潤溽暑は100年以上前に考えられたもので、今の季節感にあっているかとと言えば、合ってないように思います。

暑いのなら土は乾き、ひび割れてきますから。

ただ現在だとゲリラ豪雨があり、大量の雨が突然降って、その後突然晴れると、蒸し暑さが倍増してまさに「土潤溽暑」となって、現在らしいのかもしれません。

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