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涼風至(すづかぜいたる)-立秋-初候-七十二候-第三十七候

涼風至(すづかぜいたる)-立秋-初候-七十二候-第三十七候 七十二候

涼風至(すづかぜいたる)は、七十二候の第三十七候の季節(略本暦による呼び名)です。

立秋の初候となり、「涼しい風が立ち始める」という意味になります。

涼風至について詳しく説明します。

涼風至の読み方と詳しい意味

涼風至の読み方は下記の通りです。

  • すづかぜいたる
  • すずかぜいたる

暦(二十四節気)としては秋となる立秋の初日、七十二候では「涼風至」となります。

日中はまだまだ暑いものの朝夕には涼しい風が出始める頃という意味です。

でも、そんな気配は無いですよね。

涼風至-立秋の初候の時期

涼風至の時期・期間は概ね8月7日から8月11日ころです。

正確な期間は下記の通りです。

  • 2021年:8月7日~8月11日
  • 2022年:8月7日~8月12日
  • 2023年:8月8日~8月12日
  • 2024年:8月7日~8月11日
  • 2025年:8月7日~8月11日
  • 2026年:8月7日~8月12日
  • 2027年:8月8日~8月12日

二十四節気は年によって期間が変わるため、七十二候もそれぞれ期間が年によって変化します。

同時期の中国(宣明暦)の七十二候の名称と意味

二十四節気・七十二候は元々中国で生まれたものです。二十四節気はほぼそのまま中国での書き方ですが、七十二候は中国のままだと意味が通じない部分や日本らしくない部分があり、江戸時代に入って渋川春海ら暦学者によって日本の気候風土に合うように改訂され、「本朝七十二候」が作成されました。

現在では、1874年(明治7年)の「略本暦」に掲載された七十二候が主に使われています。

元々の中国(宣言暦)の七十二候は下記のようになっています。

  • 名称:涼風至
  • 意味:涼しい風が立ち始める

「涼風至」は日本でも中国でも同じものとなっています。

涼風至に関すること

涼風至に関することを紹介します。

涼風至の季節感

涼風至は100年以上前に考えられたもので、今の季節感にあっているかとと言えば全く無いですよね。

涼風至を紹介しているサイトでも、朝夕は涼しく感じるようになってきます、と書いてあるところもありますが、それは正直、そう思わせたいだけでしょう。

気象庁が発表している東京の平均気温があります。

観測開始からの毎月の値 気象庁

ここ数年の東京の平均気温は28度前後です。そして観測が始まった1870年代・1880年代は25度前後、つまり平均気温で3度も違っています。

七十二候が流行った江戸時代は、今よりあきらかに昔は涼しかった訳で、当然朝夕ともなれば涼しさを感じる時があったと言えます。

現在は涼風至の時期の朝夕に涼しい風を感じるのは難しくなっています。

 

コメント

  1. 望月正道 より:

    「涼風至(すづかぜいたる)」となっていますが、
    「すづかぜ」ではなく
    「すゞかぜ(=すずかぜ)」です。
    「ゞ」は平仮名用の踊り字であり、
    歴史的仮名遣いでも「すづかぜ」は誤りです。

    • こよみる こよみる より:

      望月正道さん、コメントありがとうございます。

      誤りといたる出典をお教えくださいませんか?

      涼風至について調べた際に、「すずかぜいたる」「すづかぜいたる」ともに間違っていないという認識であったためこのサイトでは「すづかぜいたる」としています。
      また他にも「りょうふういたる」という表記をしている場合もあります。

      なおWikipediaでは「すづかぜいたる」と長年なっています。Wikipediaも間違いはありますが、完全な間違いとは言い切れない場合、できるだけWikipediaの記載をこのサイトでは使っています。

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