鱖魚群(さけのうおむらがる)は、七十二候の第六十三候の季節(略本暦による呼び名)です。
大雪の末候となり、「鮭が群がり川を上る」という意味になります。
鱖魚群について詳しく説明します。
鱖魚群の読み方と詳しい意味
鱖魚群の読み方は下記の通りです。
- さけのうおむらがる
「鱖」は本来「鱖魚」と書いて、中国に生息する魚のこととなりますがここでは「鮭(サケ)」とされています。
サケが遡上するために川に上がってくる様子を表現しています。
新潟や東北、北海道の河川ではサケの遡上を見ることが出来ます。
鱖魚群-大雪の末候の時期
鱖魚群の時期・期間は概ね12月16日から12月20日ころです。
正確な期間は下記の通りです。
- 2021年:12月17日~12月21日
- 2022年:12月17日~12月21日
- 2023年:12月17日~12月21日
- 2024年:12月16日~12月20日
- 2025年:12月17日~12月20日
二十四節気は年によって期間が変わるため、七十二候もそれぞれ期間が年によって変化します。
同時期の中国(宣明暦)の七十二候の名称と意味
二十四節気・七十二候は元々中国で生まれたものです。二十四節気はほぼそのまま中国での書き方ですが、七十二候は中国のままだと意味が通じない部分や日本らしくない部分があり、江戸時代に入って渋川春海ら暦学者によって日本の気候風土に合うように改訂され、「本朝七十二候」が作成されました。
現在では、1874年(明治7年)の「略本暦」に掲載された七十二候が主に使われています。
元々の中国(宣言暦)の七十二候は下記のようになっています。
- 名称:茘挺出
- 意味:ネジアヤメが芽を出し始める
「れいてい いずる」と読みます。ネジアヤメというよりは大韮が芽を出し始める頃というのが一般的なようです。
鱖魚群に関すること
鱖魚群に関することを紹介します。
鱖魚群の季節感
鱖魚群は100年以上前に考えられたもので、今の季節感にあっているかとと言えば全く合っていません。
現在、サケの遡上は9月から11月が一般的で12月に遡上するサケの姿を見ることはほぼありません。
江戸時代は今よりも海水温が低かったため12月に遡上していた可能性もありますが、現在では12月に遡上するサケを見ることはありません。
管理人は北海道に住んでいますが早い年だと9月後半、遅い年でも10月下旬くらいまでがサケの遡上期間です。
ただサケと言えば年末に食べる縁起の良い魚となっています。新巻鮭はこの時期に出荷されることが多くなっています。
鱖魚群に関するリンク
鱖魚群に関するリンクです。
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