5月20日には、それほど多くはないものの記念日が登録・制定されています。
520という数字の並びから語呂合わせによる記念日は想像しにくいですが、どんな記念日が登録されているのか紹介します。
世界計量記念日
世界計量記念日は、当時国際度量衡委員会の副委員長であった飯塚幸三が提唱し、度量衡の国際的な統一を目的とするメートル条約が1875年5月20日にパリで締結されたことを記念して1999年に定められ、メートル条約締結125周年となる翌2000年から実施されています。
国際度量衡局と国際法定計量機関との共同で、記念事業が行なわれています。
国際度量衡委員会は目的を、公正な国際取引を促進し、製品が規格と規制に確実に適合し、顧客の品質の期待に応える上で測定が果たす重要な役割を認識することとしています。
ローマ字の日
ローマ字社が制定しました。
ローマ字表記には2種類あります。
例えば「すし」を、sushiとするのがヘボン式で、susiとするのが日本式です。
この日本式を主張し、ローマ字国字論を展開した田中舘愛橘の命日が、1952年(昭和27年)の5月21日でした。
これを20日にずらしてきりの良い日をローマ字の日としました。
世界ミツバチの日
近代養蜂の先駆者と呼ばれるスロベニアの養蜂家・アントン・ヤンシャの誕生日にちなみ、2017年12月に同国の提案によって制定されました。
何世紀にもわたり、ミツバチ(bee)は地球上で最も熱心に働く生物の一つとして、人々、植物、そして環境に便益をもたらしてきました。 花粉をある花から別の花へ運ぶことにより、ミツバチや他の花粉媒介者は、果実、ナッツ、種子の豊かな生産を助けるだけでなく、その多様性と品質の向上を可能にし、食料安全保障と栄養改善に貢献しています。
森林の日
村名に「美」の字がつく村10村で結成した「美し村(うましさと)連邦」が制定しました。
日にちは、5月は「森林」の中に「木」が5つ入っていることから、そして20日は「森林」の総画数が20画であることからとなっています。
なお、美し村連邦は、参加する村のほとんどが平成の大合併で消滅することから、2003年に解散しています。
東京港開港記念日
1941年(昭和16年)5月20日、東京港の芝浦・竹芝両埠頭が完成し、外国貿易港として開港指定を受けたことを記念して東京都が「東京港開港記念日」を制定しました。
1923年(大正12年)に発生した関東大震災を契機に東京に港を作ろうということになり、本格的なふ頭の建設が始まり、1941年の5月20日、国際貿易港として開港しました。
子連れの日
子ども連れでのビジネス講座などを手がける京都府京都市の「一般社団法人ぷちでガチ」が制定しました。
さまざまな場所に子どもを連れて行けるような思いやりあふれる寛容な社会を築きたいとの思いとともに、子ども連れで行ける機会、場所を増やすことをきっかけに、障がいのある人、高齢の人などにも暮らしやすいバリアフリーな世の中にとの願いが込められているそうです。
日付は5と20で「子(5)連れ(20)」と読む語呂合わせからです。
「ぷちでガチ」とは子ども(ぷち)と一緒に本気(ガチ)で日本を元気にするとの意味です。
「信濃の国」県歌制定の日
浅井洌(きよし)作詞、北村季晴(すえはる)作曲の「信濃の国」は1900年(明治33年)に長野県師範学校の運動会で初めて披露されてから1世紀以上にわたり長野県民に愛されてきた歌です。
1968年(昭和43年)5月20日に正式に県歌に制定されてから2018年(平成30年)に50周年を迎えたのを記念して長野県が制定しました。
これからも長く歌い継いでいくのが目的となっています。
ガチ勢の日
大阪府大阪市に本社を置き、男性向けコスメブランド「ギャツビー」などで知られる株式会社マンダムが制定しました。
汗やニオイを気にせず、さまざまな活動を本気(ガチ)で取り組み、楽しみ、夢中になる若者「ガチ勢」を応援するのが目的です。
日付は5と20を5×20と見立て、本気度の100%(5×20)を表すことから5月20日にしたそうです。
こんにゃく麺の日
群馬県甘楽町に本社を置き、「こんにゃくパーク」の運営でも有名な、こんにゃくメーカーの株式会社ヨコオデイリーフーズが制定しました。
同社の代表的商品である「こんにゃく麺」をPRするのが目的です。
日付は生麺風のこんにゃく麺の製品が誕生した2013年5月20日にちなんでです。
電気自動車の日
京都市に本社を置き、自動車・オートバイ用電池、電源システムなど、電気機器事業を世界規模で展開する株式会社 ジーエス・ユアサ コーポレーションが制定しました。
1917年に同社の創業者のひとりである島津源蔵氏がアメリカから輸入した電気自動車「デトロイト号」を約90年ぶりに復活させた2009年5月20日を記念日としたものです。
「元祖エコカー」ともいうべき電気自動車「デトロイト号」の復活は、電気自動車用電池を開発する同社の企業シンボル的存在ともいえるそうです。
スタジオコフレの日
奈良県香芝市に本社を置き、関西圏、首都圏などでスタジオビジネスを展開する株式会社キャラットが制定しました。
子ども写真館であるスタジオコフレでは、一組ひと組のペースに合わせて、よりくつろいだ雰囲気で家族写真を撮影することができるそうです。
家族の記念をカタチに残していく後押しと、家族写真の撮影を促すことで婚姻率や出生率アップに貢献するのが目的です。
日付は5と20で「コ(5)フレ(20)」と読む語呂合わせからです。
毎月20日が記念日になっているもの
月に関係なく毎月20日が記念日になっているものを紹介します。
信州ワインブレッドの日
長野県長野市に事務局を置く信州ワインブレッド研究会が制定しました。
「信州ワインブレッド」とは長野県産ぶどうを使用したNAGANO WINEと長野県産小麦を100%使用して作られたパンのことです。
ワインの風味がほのかに漂う「信州ワインブレッド」の魅力を全国に発信するとともに、農産物の豊かな長野県をPRするのが目的となっています。
日付は日本ソムリエ協会が提唱している「ワインの日」が毎月20日であることから同じ毎月20日にしたそうです。
ワインを囲む食事に「信州ワインブレッド」を合わせて楽しんでほしいとの思いが込められているそうです。
シチューライスの日
さまざまな食品の製造加工ならびに販売などを手がけるハウス食品株式会社が制定しました。
「カレーライス」「ハヤシライス」に次いで、シチューをごはんにかける「シチューライス」という食べ方を提案し、新しいカテゴリの食品として多くの方においしく味わっていただくことが目的となっています。
日付は「5(ごはん)×(かける)4(シチュー)=20」と読む語呂合わせから毎月20日としています。
キャッシュレスの日
一般社団法人日本キャッシュレス化協会が制定しました。
スマートフォン決済、クレジットカード決済などによるキャッシュレス化を推進するのが目的です。
キャッシュレス化は現金を持つわずらわしさや盗難などの不安を解消し、ポイントの還元で得をするなどさまざまなメリットがあると言われています。
日付はキャッシュレス=現金ゼロ(0)で現金を使わないの意味から毎月0(ゼロ)のつく日となっているため、2月を除き毎月3日あります。
発芽野菜の日
広島県広島市に本社を置き、発芽野菜を手がける株式会社村上農園が制定しました。
一般の野菜よりも数倍栄養価が高く、生活習慣病の予防でも注目される発芽野菜(スプラウト)をさらにアピールするのが目的となっています。
日付は毎月20日(はつか)を「発芽(ハツガ)」と読む語呂合わせからです。
以上、5月20日の記念日についてでした。
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