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鴻雁来(こうがんきたる)-寒露-初候-七十二候-第四十九候

鴻雁来(こうがんきたる)-寒露-初候-七十二候-第四十九候 七十二候

鴻雁来(こうがんきたる)は、七十二候の第四十九候の季節(略本暦による呼び名)です。

寒露の初候となり、「雁が飛来し始める」という意味になります。

鴻雁来について詳しく説明します。

鴻雁来の読み方と詳しい意味

鴻雁来の読み方は下記の通りです。

  • こうがんきたる

鴻は「おおとり・大型の水鳥」という意味と「オオハクチョウ」「ヒシクイ」といった特定の鳥の意味があります。

ここでの鴻は「ヒシクイ」の意味で大型のカモ科のマガン(真雁)を指しています。

雁は「ガン」でカモの仲間の鳥です。つまり鴻も雁も「ガン」という渡り鳥の意味です。

「鴻雁来」は越冬のために日本に雁がやってくる季節を表現しています。

清明の次候「鴻雁北」は「鴻雁来」の対となる七十二候です。

鴻雁来-寒露の初候の時期

鴻雁来の時期・期間は概ね10月8日から10月12日ころです。

正確な期間は下記の通りです。

  • 2021年:10月8日~10月12日
  • 2022年:10月8日~10月12日
  • 2023年:10月8日~10月12日
  • 2024年:10月8日~10月12日
  • 2025年:10月8日~10月12日

二十四節気は年によって期間が変わるため、七十二候もそれぞれ期間が年によって変化します。

同時期の中国(宣明暦)の七十二候の名称と意味

二十四節気・七十二候は元々中国で生まれたものです。二十四節気はほぼそのまま中国での書き方ですが、七十二候は中国のままだと意味が通じない部分や日本らしくない部分があり、江戸時代に入って渋川春海ら暦学者によって日本の気候風土に合うように改訂され、「本朝七十二候」が作成されました。

現在では、1874年(明治7年)の「略本暦」に掲載された七十二候が主に使われています。

元々の中国(宣言暦)の七十二候は下記のようになっています。

  • 名称:鴻雁来賓
  • 意味:雁が多数飛来して客人となる

「こうがん らいひんす」と読みます。意味としては「鴻雁来(こうがんきたる)」とほぼ同じですが、遅れて来る雁のことを表していると言われています。

なお中国(宣明暦)の七十二候では、雨水の次候白露の初候で「鴻雁来」があるため、別々の意味として考える方が正しいように思われます。

鴻雁来に関すること

鴻雁来に関することを紹介します。

鴻雁来の季節感

鴻雁来は100年以上前に考えられたもので、今の季節感にあっているかとと言えば概ねあっています。

鴻雁来に関するリンク

鴻雁来に関するリンクです。

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