甲は、十干の1番目で割り当てられた数詞です。
甲の字は亀の甲羅を形取ったもので、そこから、甲羅のような堅い殻に覆われた種の状態の意味として、十干の一番目に宛てられました。
甲にはどういう意味があり、どういう干支が割り当てられているか詳しく説明します。
甲(きのえ) 詳細
- 十干での順番:1
- 読み方(訓読み):きのえ
- 読み方(音読み):こう
- 占い/五行読み:こうぼく
- 意味:木の兄
- 陰陽:陽
- 五行:木
- 五星:木性
- 兄弟(えと)の性質:大樹
- 五方:東
- 四季:春
- 二十四方:75度
- 本義:草木の芽生え、鱗芽のかいわれの象意
- 異名:閼逢(あつほう)
- 西暦の下一桁:4
甲の語源
甲はもともと「よろい・かぶと」という意味で、甲冑の甲から導かれた言葉です。
早期の種子を覆う厚皮のことでした。種子が発芽するにあたって、まだ厚皮を被っている状態を「甲」は表しています。
そこから「草木の芽生え、鱗芽のかいわれの象意 」という意味になります。
甲を含む干支
甲を含む干支は下記の6つです。
- 甲子:きのえね(鼠)・1924年・1984年
- 甲戌:きのえいぬ(犬)・1934年・1994年
- 甲申:きのえさる(猿)・1944年・2004年
- 甲午:きのえうま(馬)・1954年・2014年
- 甲辰:きのえたつ(龍)・1964年
- 甲寅:きのえとら(虎)・1974年
甲の性質(四柱推命的考察)
甲は、陽の木であり大樹を表していることから、伸び伸びとまっすぐに成長していくとされています。
まっすぐに伸びるということから正義感の象徴とされています。そして十干の1番という要素も加わり、リーダー的存在になりえるともされています。
またまっすぐという性質上、融通が利かないという面も持ち合わせているとされており、しばしば対立が起こることもあるとされています。
そして大きな木になれば折れる心配も出てきます。そのため挫折することもあるという意味を持ちます。
陽の気質なので今で言えば人付き合いも苦手では無い・むしろ得意ということになっています。
- 正義感が強い
- リーダー的存在
- 融通が利かない
- 挫折することもある
- 人付き合いは得意
- 恋愛に関しては一途
上記の要素に十二支の要素が加わり四柱推命等の占いが行われます。
甲に関すること
甲に関することを記していきます。
甲を数詞・区分として使っているもの
十干における甲は数詞・区分として今でも使われています。
- 危険物取扱者の資格「甲種・乙種・丙種」
- 焼酎の区分「甲類・乙類」
- 甲乙つけがたい
あくまでも区分のために使われており、順位を決めるものではありませんが、「甲乙つけがたい」は、甲が優れているもの、乙が劣っているものという条件があり、1位2位を決めるのは難しいという意味にはなっています。
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