雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)は、七十二候の第十二候の季節(略本暦による呼び名)です。
春分の末候となり、「遠くで雷の音がし始める」という意味になります。
雷乃発声について詳しく説明します。
雷乃発声の読み方と詳しい意味
雷乃発声の読み方は下記の通りです。
- かみなりすなわちこえをはっす
立春から立夏になる前までの雷を春雷(しゅんらい)と言います。春の始め頃にも雷はなりますが、春の始めに鳴る雷を「初雷(はつかみなり・はつらい)と言います。
初雷は啓蟄の頃で、初雷によって地中の虫が目覚めると言われています。
春分の頃の雷は、激しい雷になることは少ないですが、季節の変わり目の雷で大気が不安定な頃になる雷と言えます。
雷乃発声は春分の末候ですが、対する七十二候は秋分の初候となる「雷乃収声」です。
雷乃発声-春分の末候の時期
雷乃発声の時期・期間は概ね3月30日から4月3日ころです。
正確な期間は下記の通りです。
- 2021年:3月30日~4月3日
- 2022年:3月31日~4月4日
- 2023年:3月31日~4月4日
- 2024年:3月30日~4月3日
- 2025年:3月30日~4月3日
二十四節気は年によって期間が変わるため、七十二候もそれぞれ期間が年によって変化します。
同時期の中国(宣明暦)の七十二候の名称と意味
二十四節気・七十二候は元々中国で生まれたものです。二十四節気はほぼそのまま中国での書き方ですが、七十二候は中国のままだと意味が通じない部分や日本らしくない部分があり、江戸時代に入って渋川春海ら暦学者によって日本の気候風土に合うように改訂され、「本朝七十二候」が作成されました。
現在では、1874年(明治7年)の「略本暦」に掲載された七十二候が主に使われています。
元々の中国(宣言暦)の七十二候は下記のようになっています。
- 名称:始雷
- 意味:稲光が初めて光る
中国において「雷乃発声」は日本の「雷乃発声」の前の候になっています。そして遠くでなっていた雷が近づいてきて稲光が見えてくるということで近づいてきた様子を現していると言えます。
雷乃発声に関すること
雷乃発声に関することを紹介します。
雷乃発声の季節感
雷乃発声は100年以上前に考えられたもので、今の季節感にあっているかとと言えば微妙ではないでしょうか?
春の雷ってそれほど聞く機会もありませんが、昔の人は今よりも音に敏感だったのかもしれません。
雷乃発声に関するリンク
雷乃発声に関するリンクです。
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