款冬華(ふきのはなさく)は、七十二候の第七十候の季節(略本暦による呼び名)です。
大寒の初候となり、「蕗の薹(ふきのとう)が蕾を出す」という意味になります。
款冬華について詳しく説明します。
款冬華の読み方と詳しい意味
款冬華の読み方は下記の通りです。
- ふきのはなさく
「款冬」は「かんとう」「かんどう」と読み、フキやつわぶき、やまぶきの異称とされていますが、ここでは「フキ」として扱われています。
西日本では1月から2月くらいにフキノトウが芽を出し始めます。関東・東日本だと2~3月、東北や北海道、山間部だと3~5月です。
西日本で雪の降る地域だと雪の中からひょこっと顔を出すフキノトウが春を告げる植物になっています。
款冬華-大寒の初候の時期
款冬華の時期・期間は概ね1月20日から1月24日ころです。
正確な期間は下記の通りです。
- 2021年:1月20日~1月24日
- 2022年:1月20日~1月24日
- 2023年:1月20日~1月24日
- 2024年:1月20日~1月24日
- 2025年:1月20日~1月24日
二十四節気は年によって期間が変わるため、七十二候もそれぞれ期間が年によって変化します。
同時期の中国(宣明暦)の七十二候の名称と意味
二十四節気・七十二候は元々中国で生まれたものです。二十四節気はほぼそのまま中国での書き方ですが、七十二候は中国のままだと意味が通じない部分や日本らしくない部分があり、江戸時代に入って渋川春海ら暦学者によって日本の気候風土に合うように改訂され、「本朝七十二候」が作成されました。
現在では、1874年(明治7年)の「略本暦」に掲載された七十二候が主に使われています。
元々の中国(宣言暦)の七十二候は下記のようになっています。
- 名称:鶏始乳
- 意味:鶏が卵を産み始める
「にわとりはじめてとやにつく」もしくは「にわとり はじめて にゅうす」と読みます。
鶏が卵を生み始める時期を表現しています。
款冬華に関すること
款冬華に関することを紹介します。
款冬華の季節感
款冬華は100年以上前に考えられたもので、今の季節感にあっているかとと言えば西日本ではまさにそのとおりですが、東日本だとまだ1ヶ月ほど早く季節感にあっていないと言えます。
七十二候は比較的西日本の気候で語られているものが多い印象です。
款冬華に関するリンク
款冬華に関するリンクです。
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