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四季・季節の分け方4分類・5種類を紹介!春夏秋冬とは?

暦の基礎

普段何気なく使っている「春・夏・秋・冬」「季節」という言葉ですが、基準がいくつかあることはご存知ですか?

春夏秋冬・季節の分け方について解説します。

ただし季節の分け方に答えが無くなってきてはいると思います。

季節の分け方

現在、日本だと季節の分け方は4通り(細かく分けると5通り)です。

  • 気象学的季節(気象庁)
  • 天文学的季節(国立天文台)
  • 伝統的季節・節月区切り(基準を決めるのは国立天文台)
  • 伝統的季節・暦月区切り(旧暦基準と新暦基準の2つ)

伝統的季節の暦月区切りは、旧暦基準と新暦基準の2つがあるので、細かく分けると5つということになります。

気象学的季節

気象庁としては気象学的に春夏秋冬を下記のように定めています。

  • 春:3月から5月
  • 夏:6月から8月
  • 秋:9月から11月
  • 冬:12月から2月

出典:気象庁・時に関する用語

単純に月によって区分する方法です。感覚的にはこれに近い人が多いとは思います。

ただ9月ってまだ夏だよね?と思う人も多いかと思いますし、5月後半ともなれば30度を超える日が出る昨今、この通りだという感覚はズレてきていますよね。

ニュース番組・天気予報等は、基本的にこれに則って季節を説明しています。

出典:NHK・放送での四季(春夏秋冬)の区分は?

天文学的季節

天文学的季節というのは、国立天文台が定めている季節の区切りです。

  • 春:春分から夏至(3月21日頃から6月20日頃)
  • 夏:夏至から秋分(6月21日頃から9月22日頃)
  • 秋:秋分から冬至(9月23日頃から12月20日頃)
  • 冬:冬至から春分(12月21日頃から3月20日頃)

出典:国立天文台 暦Wiki 季節とは?

3月21日頃等の「頃」としたのは年によって日にちが変化するためです。例えば春分は3月20日と3月21日の年があります。

この季節の分け方は地球から見た太陽の位置で4つに区分をしています。太陽の通り道となる円で上りかけているときに赤道と重なる時(春分)を0度としています。

二十四節気の太陽の位置

  • 春:春分から夏至(太陽黄経が0度から90度まで)
  • 夏:夏至から秋分(太陽黄経が90度から180度まで)
  • 秋:秋分から冬至(太陽黄経が180度から270度まで)
  • 冬:冬至から春分(太陽黄経が270度から360度まで)

360度をわかりやすく4等分しています。

なお夏至が太陽が最も地球から遠くなり、冬至がもっとも地球に近くなる時です。

逆じゃないの?と思うかもしれませんが、太陽が遠くなった方が日照時間が長くなるので、結果として暑くなります。太陽が近いと日照時間が短くなるので、結果として寒くなります。

なお春分・夏至・秋分・冬至という言葉は多くの国で同義となる言葉があります。

  • 春分:英語だとVernal Equinox
  • 夏至:英語だとsummer solstice
  • 秋分:英語だとAutumnal Equinox
  • 冬至:英語だとwinter solstice

天文学として確立しているので、それぞれの国の言葉があります。

伝統的季節・節月区切り(二十四節気)

天気予報で「暦の上では今日から春(夏秋冬)です」と言うことがありますが、暦の上で季節の分け方が「伝統的季節・節月区切り」です。

この基準となる二十四節気の時期(時間)を決めているのは国立天文台です。

  • 春:立春から立夏(2月4日頃から5月4日頃まで)
  • 夏:立夏から立秋(5月5日頃から8月7日頃まで)
  • 秋:立秋から立冬(8月8日頃から11月6日頃まで)
  • 冬:立冬から立春(11月7日頃から2月3日頃まで)

この季節の分け方も地球から見た太陽の位置で4つに区分をしています。

  • 春:立春から立夏(太陽黄経が315度から45度まで)
  • 夏:立夏から立秋(太陽黄経が45度から135度まで)
  • 秋:立秋から立冬(太陽黄経が135度から225度まで)
  • 冬:立冬から立春(太陽黄経が225度から315度まで)

出典:国立国会図書館 二十四節気

太陽がまさにこれから春の位置、夏の位置、秋の位置、冬の位置となる区分と言えます。

地表の温度は太陽からの熱が影響してくるので、それが伝わってくるのに1ヶ月ほどズレるので季節感も1ヶ月ほどズレますが、それを考慮すれば一番四季の区分に適しているように思えます。

なお一部サイトでこの区分を「二十四節気に基づく旧暦」と定義している場合がありますが、二十四節気はあくまで太陽の位置で決めるものであり、科学的根拠に基づくもので、旧暦そのものには関係ありません。

伝統的季節・暦月区切り・旧暦基準

旧暦は今の月と1~2ヶ月ほどズレるのですが、比較的「伝統的季節・節月区切り」に近い区切り方ですが1ヶ月くらい年によってズレることもあります。

  • 春:正月(旧暦1月)から旧暦3月まで
  • 夏:旧暦4月から旧暦6月まで
  • 秋:旧暦7月から旧暦9月まで
  • 冬:旧暦10月から旧暦12月まで

2025年の例で言えば下記のようになります。

  • 春:1月29日から4月27日まで(約3ヶ月)
  • 夏:4月28日から8月22日まで(約4ヶ月)
  • 秋:8月23日から11月19日まで(約3ヶ月)
  • 冬:11月20日から2026年2月16日まで(約3ヶ月)

2026年の例で言えば下記のようになります。

  • 春:2月17日から5月16日まで(約3ヶ月)
  • 夏:5月17日から8月12日まで(約3ヶ月)
  • 秋:8月13日から11月8日まで(約3ヶ月)
  • 冬:11月9日から2027年2月6日まで(約3ヶ月)

2025年は約13ヶ月になるのに対して2026年は約12ヶ月になります。これは旧暦だと3年に1度、同じ月が2つあるからです。

2025年で言えば旧暦・6月と旧暦・閏6月のがあり6月が2ヶ月近く続きます。

  • 旧暦6月:6月25日から7月24日まで
  • 旧暦閏6月:7月25日から8月22日まで

旧暦ってかなり面倒な区切り方だと、新暦になれていると思ってしまいます。

伝統的季節・暦月区切り・新暦基準

明治以降、旧暦から新暦に切り替わったことで、旧暦の月をそのまま新暦の月に当てはめてしまったために出来たものです。

新暦基準だと下記になります。

  • 春:1月から3月まで
  • 夏:4月から6月まで
  • 秋:7月から9月まで
  • 冬:10月から12月まで

一番季節感がない区切り方になりますよね。秋なんて感覚的には夏真っ盛りですから。

この区切りで季節を分けている人はほぼいないと思います。気象学的に見たときに2ヶ月のズレ、

「天文学的季節」「伝統的季節・節月区切り」から見ても1~2ヶ月のズレがあります。

ただこの基準、シーズン毎の衣類を買う時期にはあっています。

そろそろ春用の衣類を買おうかな?と思う頃は1~2月ではないでしょうか?

夏用の衣類を買うのも4~5月くらいという方も多いでしょう。

その季節の準備を始める時期という見方ならこの通りだと思いませんか?

他にもある季節の分け方

季節の分け方の根拠はありませんが、他にも季節の分け方はあります。

テレビ局・放送業界の季節の分け方

春ドラマとか夏ドラマという言葉を聞いた人もいると思います。

ドラマは1クール・10~12話を基準にして作られるので1ヶ月に3~4話で3ヶ月で終了するように作られるのが一般的です。

そのため下記のように分類していることが多いです。

  • 春ドラマ:4月から6月
  • 夏ドラマ:7月から9月
  • 秋ドラマ:10月から12月
  • 冬ドラマ:1月から3月

年度という季節の分け方

会社により年度の始まりは異なりますが、官公庁や多くの会社では新年度を4月としており、4月は春としています。そして四半期という区分を作って、春・夏・秋・冬を設定していることがあります。

  • 第1四半期・春:4月から6月
  • 第2四半期・夏:7月から9月
  • 第3四半期・秋:10月から12月
  • 第4四半期・冬:1月から3月

新年度は春という決め方で考えると、上記のような区切り方となります。

季節の区切りは年や場所によって異なる

2024年に関してはニュース番組の天気予報コーナーで「夏が長くて、秋が短くなった」と伝えているところがありました。

確かに残暑が10月まで続いていて、11月も夏日を観測した地点がいくつかありましたから、そう感じるのも当然でしょう。

また住んでいる地域によっても季節の感じ方は違うでしょう。

梅の花

管理人は今、神奈川県鎌倉市に住んでいますが、1月後半から2月上旬には梅が咲き春らしさを感じ、GW頃には初夏を感じるので、「伝統的季節・節月区切り」が割としっくり来ていますが、秋と冬については違うかな~とも感じています。

鎌倉市に住む前は北海道札幌市に住んでいました。

札幌市だと梅と桜がほぼ同じ時期の4月後半から咲き出すので、春はGWくらいからというイメージが強いです。

さっぽろテレビ塔とライラックの花

そしてライラックという花が咲き出す5月には夏を感じ始めますが、11月になると非常に寒くなり、暖房を使い始めるので11月は完全に冬でそれが4月上旬まで続きます。つまり冬は5ヶ月半くらいあるという感覚です。

住んでいる街や年によって、季節感は変化しますよね。

ただ温暖化が進むと夏以外の季節の期間が減るように思うので、温暖化はこれ以上進めてはいけないな~と感じています。

季節と季語

季節を表す言葉として俳句や蓮歌等で使われる「季語」ですが、基本的には「伝統的季節・節月区切り」(二十四節気)で分けられています。

つまり下記の基準です。

  • 春:立春から立夏(2月4日頃から5月4日頃まで)
  • 夏:立夏から立秋(5月5日頃から8月7日頃まで)
  • 秋:立秋から立冬(8月8日頃から11月6日頃まで)
  • 冬:立冬から立春(11月7日頃から2月3日頃まで)

ただし「伝統的季節・暦月区切り・旧暦基準」のものもあれば、最近だと「伝統的季節・暦月区切り・新暦基準」で考えないといけないものまで、幅広くあります。

例えば「正月」関連の季語ですが、

  • 主に1月1日から1月15日の期間を指す季語
  • 春を指す季語
  • 冬を指す季語

と3つに分かれます。

二十四節気で当てはめると正月は冬の期間ですが、新春と結びついて春を意味することもあります。

元旦をいつにするか?という考え方にもよります。

  • 新暦1月1日
  • 旧暦1月1日(1月下旬から2月上旬が多い)
  • 立春(2月3日~2月4日頃・1984年と2104年は2月5日が立春)

今でも厄払いは節分までに行うという人はいますが、これは立春を元旦として考えていた風潮からです。

今なら「正月」で始まる俳句を聞いたら、普通に1月前半のことだと想像する人が多いと思います。

季語にも変化が出てきていますね。

以上、春夏秋冬・季節とは?四季の分け方4分類・5種類を紹介でした。

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