朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)は、七十二候の第五十九候の季節(略本暦による呼び名)です。
小雪の次候となり、「北風が木の葉を払い除ける」という意味になります。
朔風払葉について詳しく説明します。
朔風払葉の読み方と詳しい意味
朔風払葉の読み方は下記の通りです。
- きたかぜこのはをはらう
「朔風」単体だと「さくふう」と読み、北風・木枯らしのことを意味します。
木枯らしが吹く季節になり、木の葉を散らす頃になった季節を表現しています。
「朔」は北を意味する漢字の1つです。
また「朔」単体では月と太陽の視黄経が等しくなること、また、その時刻のこと、つまり新月の状態のことも意味します。
旧暦において1日のことを朔日(ついたち)と言います。旧暦は月を起点として新月を1日としたからです。
朔風払葉-小雪の次候の時期
朔風払葉の時期・期間は概ね11月27日から12月1日ころです。
正確な期間は下記の通りです。
- 2021年:11月27日~12月1日
- 2022年:11月27日~12月1日
- 2023年:11月27日~12月1日
- 2024年:11月27日~12月1日
- 2025年:11月27日~12月1日
二十四節気は年によって期間が変わるため、七十二候もそれぞれ期間が年によって変化します。
同時期の中国(宣明暦)の七十二候の名称と意味
二十四節気・七十二候は元々中国で生まれたものです。二十四節気はほぼそのまま中国での書き方ですが、七十二候は中国のままだと意味が通じない部分や日本らしくない部分があり、江戸時代に入って渋川春海ら暦学者によって日本の気候風土に合うように改訂され、「本朝七十二候」が作成されました。
現在では、1874年(明治7年)の「略本暦」に掲載された七十二候が主に使われています。
元々の中国(宣言暦)の七十二候は下記のようになっています。
- 名称:天気上騰地気下降
- 意味:天地の寒暖が逆になる
「てんき じょうとうし ちき かこうす」と読みます。中国独自の思想も入っているため説明が難しいものです。
朔風払葉に関すること
朔風払葉に関することを紹介します。
朔風払葉の季節感
朔風払葉は100年以上前に考えられたもので、今の季節感にあっているかとと言えば合っています。
ただし木枯らしは気象庁としては東京の場合、11月末までの風速8m/sの北風であると定義しているので、ギリギリの範囲が過ぎてしまうこともあります。
大阪であれば冬至までの風速8m/sの北風のこととされています。
朔風払葉に関するリンク
朔風払葉に関するリンクです。
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