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処暑-二十四節気 第14であり七月中

処暑-二十四節気 第14であり七月中 二十四節気

処暑(しょしょ)は、例年8月23日頃に訪れる二十四節気の14番目の暦で、七月中とも言われています。

「陽気とどまりて、初めて退きやまむとすれば也」と暦便覧には記されており、暑さが峠を越えて後退し始めるころとされています。

あまり使われない言葉ですが、処暑について説明します。

処暑とは?

処暑は、二十四節気において2番目に配置されています。太陽黄経が150度の時です。

と書いてもわかりにくいですよね。

処暑には大きく分けて3つの意味があります。

天文学的な処暑

処暑とは太陽黄経が度の時と説明されますが、どういう意味かと言えばまず下記の図を見てください。

黄道と赤道、天球の説明図

地球を丸い球体の中心に置いたと考えて下さい。

この球体を天球と良い、天球には太陽が通る道が出来ます。この道を黄道と言います(正確には人の目で見て太陽が通る道)。

そして自転軸に対して地球の中心から直角(垂直)にした面を天球の描いたのが「天の赤道」です。

この黄道と天の赤道が交わる瞬間が年に2回あります。南側から北側に交わる日を春分、北側から南側に交わるのが秋分となります。

春分の日は太陽黄経が0度となり、夏至が90度・秋分が180度・冬至が270度です。

処暑は夏至から秋分の間の秋分よりで、太陽黄経度が150度となります。

天文学的に処暑の時間(瞬間)は決められています。

時間は国で違うため、処暑の日や時間も異なってきます。下記は世界時と日本での処暑の日と時間を2000年から2050年まで表したものです。

世界時の日 世界時 日本の日 日本での時間
2000年 8月22日 19:49 8月23日 4:49
2001年 8月23日 1:27 8月23日 10:27
2002年 8月23日 7:17 8月23日 16:17
2003年 8月23日 13:08 8月23日 22:08
2004年 8月22日 18:53 8月23日 3:53
2005年 8月23日 0:45 8月23日 9:45
2006年 8月23日 6:23 8月23日 15:23
2007年 8月23日 12:08 8月23日 21:08
2008年 8月22日 18:02 8月23日 3:02
2009年 8月22日 23:39 8月23日 8:39
2010年 8月23日 5:27 8月23日 14:27
2011年 8月23日 11:21 8月23日 20:21
2012年 8月22日 17:07 8月23日 2:07
2013年 8月22日 23:02 8月23日 8:02
2014年 8月23日 4:46 8月23日 13:46
2015年 8月23日 10:37 8月23日 19:37
2016年 8月22日 16:38 8月23日 1:38
2017年 8月22日 22:20 8月23日 7:20
2018年 8月23日 4:08 8月23日 13:08
2019年 8月23日 10:02 8月23日 19:02
2020年 8月22日 15:45 8月23日 0:45
2021年 8月22日 21:35 8月23日 6:35
2022年 8月23日 3:16 8月23日 12:16
2023年 8月23日 9:01 8月23日 18:01
2024年 8月22日 14:55 8月22日 23:55
2025年 8月22日 20:34 8月23日 5:34
2026年 8月23日 2:18 8月23日 11:18
2027年 8月23日 8:14 8月23日 17:14
2028年 8月22日 14:00 8月22日 23:00
2029年 8月22日 19:51 8月23日 4:51
2030年 8月23日 1:35 8月23日 10:35
2031年 8月23日 7:22 8月23日 16:22
2032年 8月22日 13:17 8月22日 22:17
2033年 8月22日 19:01 8月23日 4:01
2034年 8月23日 0:46 8月23日 9:46
2035年 8月23日 6:43 8月23日 15:43
2036年 8月22日 12:31 8月22日 21:31
2037年 8月22日 18:21 8月23日 3:21
2038年 8月23日 0:09 8月23日 9:09
2039年 8月23日 5:57 8月23日 14:57
2040年 8月22日 11:52 8月22日 20:52
2041年 8月22日 17:35 8月23日 2:35
2042年 8月22日 23:17 8月23日 8:17
2043年 8月23日 5:08 8月23日 14:08
2044年 8月22日 10:53 8月22日 19:53
2045年 8月22日 16:38 8月23日 1:38
2046年 8月22日 22:23 8月23日 7:23
2047年 8月23日 4:09 8月23日 13:09
2048年 8月22日 10:01 8月22日 19:01
2049年 8月22日 15:46 8月23日 0:46
2050年 8月22日 21:31 8月23日 6:31

上記のように処暑の時間は決まっているものの、他の天体の影響を受けてごく僅かにズレることもあります。そのため、毎年2月1日に国立天文台が翌年度の春分の日付や二十四節気、処暑の日付を発表しています。

暦・二十四節気における処暑

天文学的な処暑は瞬間ですが暦や二十四節気における「処暑」は1日もしくは、特定の期間のことを指しています。

  • 2021年は8月23日から9月6日
  • 2022年は8月23日から9月7日
  • 2023年は8月23日から9月7日
  • 2024年は8月22日から9月6日
  • 2025年は8月23日から9月6日

天文学的な処暑の時から黄道の角度で15度太陽が移動した時が「白露」になるため、その前日までの期間をとしている訳です。

月・季節としての処暑

処暑は七月中とも言われます。

二十四節気は1つが概ね15日間で2つ合わせると約30日になり、2つの組み合わせで月を表すようことがあり、二十四節気で決める月を1月節、2月中というように「節月」と言います。

主に暦注(暦に記載される日時・方位などの吉凶、その日の運勢などのこと)で今でも使うことがあります。

二十四節気において、立秋・処暑・白露・秋分・寒露・霜降は秋と決まっており、秋を表す言葉にもなっています。

処暑としての行事・風習・イベント

処暑としての行事・風習・イベントは特にはありません。雑節として二百十日があります。

二百十日は台風が多い日

二百十日とは、雑節(二十四節気・五節句などの暦日のほかに、季節の移り変りをより適確に掴むために設けられた、特別な暦日のこと)の1つで、立春を起点日として210日目(立春後の209日目)の日です。

およそ9月1日頃になります。台風の上陸が多い時期で台風に備えることが重要です。

始業式がある処暑

処暑・二十四節気とは全く関係ありませんが、処暑の間に夏休みが終わり始業式の始まりになります。

楽しかった夏休みが終わる悲しい時期が多い、宿題を嫌々行った時期という記憶があるかもしれませんね。

処暑に関すること

処暑に関するさまざまなことを追加していきます。

処暑の季節性

処暑は、暑さが峠を越えて後退し始めるころと言われていますが、関東以西だとまだまだ暑い時期ですよね。

北東北や北海道だとかなり涼しくなる時期にはなっていますが、季節的に違和感を持つ人もいるでしょう。

そもそも二十四節気が登場した中国の内陸部の様子を伝えている言葉なので、日本の気候とは一致しないことが多くなっています。

ただ太陽は完全に秋モードに入っているので、処暑の終わる頃から東京の日没時刻は18時前になってきます。

東京において春から夏に向けて日没時刻が18時を超えるのが3月下旬くらいです。

処暑の七十二候

二十四節気の1つを更に3つに分けている七十二候

処暑の七十二候は下記のものです。

処暑に関するリンク

 

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