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暦における月の3種類について。新暦・旧暦・節月について

暦における月の3種類について。新暦・旧暦・節月について 暦の基礎

1月2月3月…12月の月、今は新暦(グレゴリオ暦・太陽暦)が使われていますが、暦においては3種類の月の種類があります。

新暦(今の一般的な暦)と旧暦(太陰太陽暦)、そして節月です。

何がどう違うのか詳しく解説します。

暦における月の3種類

暦を英語にすれば「Calendar(カレンダー)」ですが、日本のカレンダーには3種類の月に関する行事や暦注(暦に記載される日時・方位などの吉凶、その日の運勢などのこと)が記載されていることがあります。

例えば一番見かけることが多い六曜(大安や友引)は旧暦が基準となっています。

十二直(建や平)や宝くじ売り場でも見る「一粒万倍日」等の選日暦注下段の多くは節月が基準になっています。

そしてカレンダーの表記は新暦です。

新暦は今のカレンダーの基本になっているものだということはわかると思いますが、そもそも旧暦や節月って何?と思う方も多いと思います。

旧暦は太陰太陽暦

日本における旧暦とは太陰太陽暦のことです。

まず太陰暦から簡単に説明すると太陰暦は月の満ち欠けで1ヶ月を決めます。

新月から次の新月までの期間は約29.5日なのでほぼ1ヶ月です。ただし1年は365日(1年の365日は地球が太陽を1周することからつけられている)です。

1ヶ月を29.5日にしてしまうと1年間は約354日となり実際の1年と毎年11日ズレてしまいます。

毎年11日ズレていくと15年で季節が真逆になってしまいます。

そこで太陽の動きも考慮しようと閏月というものを入れて調整したのが太陰太陽暦です。

例えば2020年を旧暦で見てみると

  • 4月23日は旧暦4月1日、5月22日は旧暦4月30日
  • 5月23日は旧暦閏月4月1日、6月20日は旧暦閏月4月29日

というようになっています。

  • 月の動きで決める暦=太陰暦
  • 太陽の動きで決める暦=太陽暦

閏月のようなものが出来てしまうと全く別の日にちなのに、同じ日となる日が出てきてしまい、今の感覚では実用性に欠けてしまいます。

日本は明治時代に西洋化の一貫として今の新暦(太陽暦)を導入しました。まだ150年ほどの歴史しかありません。

でも長年太陰太陽暦を使っていたため、暦注には太陰太陽暦で決めている仏滅等の暦注が残っている訳です。

なお日本の旧暦である太陰太陽暦にもいろいろな種類があり、今旧暦と言われているものは、天保暦と呼ばれるものです。

他にも寛政暦、宝暦暦、貞享暦、宣明暦などがあります。それぞれ1年をどう調整するか異なっています。

節月は太陽暦

節月は、二十四節気を基準にした月です。

立春(2月3日前後)を1月に設定しています。

月名 1月 2月 3月 4月 5月 6月
節気 立春 啓蟄 清明 立夏 芒種 小暑
中気 雨水 春分 穀雨 小満 夏至 大暑
月名 7月 8月 9月 10月 11月 12月
節気 立秋 白露 寒露 立冬 大雪 小寒
中気 処暑 秋分 霜降 小雪 冬至 大寒

現在の新暦は太陽を基準とした太陽暦ですが、節月も太陽の動きを基準とした暦なので太陽暦の一種です。

参考までに2024年と2025年の節月は下記の通りです。

2024年の節月

  • 1月=2月4日~3月4日
  • 2月=3月5日~4月3日
  • 3月=4月4日~5月4日
  • 4月=5月5日~6月4日
  • 5月=6月5日~7月5日
  • 6月=7月6日~8月6日
  • 7月=8月7日~9月6日
  • 8月=9月7日~10月7日
  • 9月=10月8日~11月6日
  • 10月=11月7日~12月6日
  • 11月=12月7日~2025年1月4日
  • 12月=2025年1月5日~2月2日

2025年の節月

  • 1月=2月3日~3月4日
  • 2月=3月5日~4月3日
  • 3月=4月4日~5月4日
  • 4月=5月5日~6月4日
  • 5月=6月5日~7月6日
  • 6月=7月7日~8月6日
  • 7月=8月7日~9月6日
  • 8月=9月7日~10月7日
  • 9月=10月8日~11月6日
  • 10月=11月7日~12月6日
  • 11月=12月7日~2026年1月4日
  • 12月=2026年1月5日~2月3日

節月は地球から見た太陽の動きになっているのに対し、新暦は太陽から見た地球の動きが基準になっています。

1ヶ月を太陽の動き30度で区切っています。360度を30度で割ると12ヶ月になります。

節月だと閏年(4年に1度1日多くなる)は必要なくなりますが、毎月の期間はズレることになります。

新暦における2月29日は4年に1度ですが、新暦における2月29日みたいな日が節月だと多く発生してしまう問題があります。実用性から考えれば4年に1度の閏年の方が日付を管理をしやすくなるため、新暦が世界の多くの国で採用されている訳です。

なお節月は2種類あり、平気法と定気法というものにわかれています。現在は定気法で二十四節気は決められています。

なおたまに節月のことを旧暦と書いている場合がありますが、旧暦とは違うものであることも理解してもらえたと思います。

もちろん節月も昔使われた暦の一種という意味では旧暦ではありますが、太陰太陽暦である旧暦と同じものとしてしまうと、いろいろと意味が通じなくなるので、基本的に旧暦は太陰太陽暦のことです。

暦注は太陽か月の動きが基本

現在のカレンダーに記載されている暦注は、旧暦が基準になっているもの、節月が基準になっているものがあることを説明してきました。

簡単に言えば、暦注(占いの一種)は、月の動きが基準になったものと太陽の動きが基準になったものと言えます。二十ハ宿や二十七宿は星座の動きが基準になっています。

つまり昔から空・天を見て占ってきたことがわかります。特に肉眼でよくわかる太陽と月が日本においては大きく影響してきた訳です。

以上、暦における月の3種類について。新暦・旧暦・節月についてでした。

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