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小雪-二十四節気 第20であり十月中

小雪-二十四節気 第20であり十月中 二十四節気

小雪(しょうせつ)は、例年11月22日ころに訪れる二十四節気の20番目の暦で、十月中とも言われています。

「冷ゆるが故に雨も雪と也てくだるが故也」と暦便覧には記されており、わずかながら雪が降り始めるころとされています。

あまり使われない言葉ですが、小雪について説明します。

小雪とは?

小雪は、二十四節気において20番目に配置されています。太陽黄経が240度の時です。

と書いてもわかりにくいですよね。

小雪には大きく分けて3つの意味があります。

天文学的な小雪

小雪とは太陽黄経が240度の時と説明されますが、どういう意味かと言えばまず下記の図を見てください。

黄道と赤道、天球の説明図

地球を丸い球体の中心に置いたと考えて下さい。

この球体を天球と良い、天球には太陽が通る道が出来ます。この道を黄道と言います(正確には人の目で見て太陽が通る道)。

そして自転軸に対して地球の中心から直角(垂直)にした面を天球の描いたのが「天の赤道」です。

この黄道と天の赤道が交わる瞬間が年に2回あります。南側から北側に交わる日を春分、北側から南側に交わるのが秋分となります。

春分の日は太陽黄経が0度となり、夏至が90度・秋分が180度・冬至が270度です。

小雪は秋分と冬至の間でやや冬至寄り、太陽黄経240度となります。

天文学的に小雪の時間(瞬間)は決められています。

時間は国で違うため、小雪の日や時間も異なってきます。下記は世界時と日本での小雪の日と時間を2000年から2050年まで表したものです。

世界時の日 世界時 日本の日 日本での時間
2000年 11月22日 0:19 11月22日 9:19
2001年 11月22日 6:00 11月22日 15:00
2002年 11月22日 11:54 11月22日 20:54
2003年 11月22日 17:43 11月23日 2:43
2004年 11月21日 23:22 11月22日 8:22
2005年 11月22日 5:15 11月22日 14:15
2006年 11月22日 11:02 11月22日 20:02
2007年 11月22日 16:50 11月23日 1:50
2008年 11月21日 22:44 11月22日 7:44
2009年 11月22日 4:23 11月22日 13:23
2010年 11月22日 10:15 11月22日 19:15
2011年 11月22日 16:08 11月23日 1:08
2012年 11月21日 21:50 11月22日 6:50
2013年 11月22日 3:48 11月22日 12:48
2014年 11月22日 9:38 11月22日 18:38
2015年 11月22日 15:25 11月23日 0:25
2016年 11月21日 21:22 11月22日 6:22
2017年 11月22日 3:04 11月22日 12:04
2018年 11月22日 9:01 11月22日 18:01
2019年 11月22日 14:59 11月22日 23:59
2020年 11月21日 20:40 11月22日 5:40
2021年 11月22日 2:33 11月22日 11:33
2022年 11月22日 8:20 11月22日 17:20
2023年 11月22日 14:02 11月22日 23:02
2024年 11月21日 19:56 11月22日 4:56
2025年 11月22日 1:35 11月22日 10:35
2026年 11月22日 7:23 11月22日 16:23
2027年 11月22日 13:16 11月22日 22:16
2028年 11月21日 18:54 11月22日 3:54
2029年 11月22日 0:48 11月22日 9:48
2030年 11月22日 6:43 11月22日 15:43
2031年 11月22日 12:31 11月22日 21:31
2032年 11月21日 18:30 11月22日 3:30
2033年 11月22日 0:15 11月22日 9:15
2034年 11月22日 6:04 11月22日 15:04
2035年 11月22日 12:02 11月22日 21:02
2036年 11月21日 17:44 11月22日 2:44
2037年 11月21日 23:37 11月22日 8:37
2038年 11月22日 5:30 11月22日 14:30
2039年 11月22日 11:11 11月22日 20:11
2040年 11月21日 17:04 11月22日 2:04
2041年 11月21日 22:48 11月22日 7:48
2042年 11月22日 4:36 11月22日 13:36
2043年 11月22日 10:34 11月22日 19:34
2044年 11月21日 16:14 11月22日 1:14
2045年 11月21日 22:02 11月22日 7:02
2046年 11月22日 3:55 11月22日 12:55
2047年 11月22日 9:37 11月22日 18:37
2048年 11月21日 15:32 11月22日 0:32
2049年 11月21日 21:18 11月22日 6:18
2050年 11月22日 3:05 11月22日 12:05

上記のように小雪の時間は決まっているものの、他の天体の影響を受けてごく僅かにズレることもあります。そのため、毎年2月1日に国立天文台が翌年度の春分の日付や二十四節気、小雪の日付を発表しています。

暦・二十四節気における小雪

天文学的な小雪は瞬間ですが暦や二十四節気における「小雪」は1日もしくは、特定の期間のことを指しています。

  • 2021年は11月22日から12月6日
  • 2022年は11月22日から12月6日
  • 2023年は11月22日から12月6日
  • 2024年は11月22日から12月6日
  • 2025年は11月22日から12月6日

天文学的な小雪の時から黄道の角度で15度太陽が移動した時が「大雪」になるため、その前日までの期間をとしている訳です。

な上記5年間だけを見ると11月22日から12月6日に固定されているように見えますが、2015年は11月23日が小雪でした。次回22日以外が小雪になるのは2052年で11月21日です。

月・季節としての小雪

小雪は十月中とも言われます。

二十四節気は1つが概ね15日間で2つ合わせると約30日になり、2つの組み合わせで月を表すようことがあり、二十四節気で決める月を1月節、2月中というように「節月」と言います。

前半は節、後半が中と表します。

主に暦注(暦に記載される日時・方位などの吉凶、その日の運勢などのこと)で今でも使うことがあります。

二十四節気において、立冬・小雪・大雪・冬至・小寒・大寒は冬と決まっており、冬を表す言葉にもなっています。

小雪としての行事・風習・イベント

小雪・二十四節気としての行事や風習は特にありません。冬至はかぼちゃを食べるというような特定のものを食べる風習もありません。

農作業も完全に片付いた頃で冬支度が始まる頃だったこともあり、特に行事や風習が生まれなかったのかもしれません。

小雪に関すること

小雪に関するさまざまなことを追加していきます。

小雪の季節性

小雪は、わずかながら雪が降り始める頃という意味でつけられていますが、そもそも日本の場合、東京よりも西の太平洋側では雪が降ることが珍しく、降ったとしても12月や1月くらいで、小雪の時期に雪が降るということに違和感がある人も多いでしょう。

そもそも二十四節気が登場した中国の内陸部の様子を伝えている言葉なので、日本の気候とは一致しないことが多くなっています。

ただ北海道だとそろそろ根雪(春になるまで融けずに残る雪)となる雪が降り始める頃なので、小雪という表現に違和感を感じるかもしれません。

なお気象庁が出している天気予報等で用いる用語としての「小雪」は

  • 数時間降り続いても、降水量として1mmに達しない雪
  • 北日本や日本海側の地方で「小雪」の表現が適切でないときは、「雪」の表現を用いることもある

としています。

小雪の七十二候

二十四節気の1つを更に3つに分けている七十二候

小雪の七十二候は下記のものです。

小雪に関するリンク

 

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