土曜日と言えば、今でこそ週末であり休日となっている方も多い曜日ですが、実際に七曜が入ってきた当時は六曜同様、吉凶を占うものでした。
七曜に吉凶があった時代、土曜・土曜星はどのような吉兆だったのか説明します。
土曜星の吉兆
- 吉凶:凶
この日は口舌事あり。腹中のわずらいあり。男の腫物、女ははらむことあり。正、3、5、6月のうち、この日にあたれば病ひ事あるか、公事訴訟事あるか、損をすることあり。病いなき家には、憂いごとあり。つつしみて良し、ただし井戸掘、竃つくるに良し、婚礼には悪し。
口舌は、言い争い・口喧嘩と言う意味です。
今でこそ、土曜日が一番好き!という方も多いと思いますが、土曜日が散々なことが起こる凶日だったなんて信じられないですよね。もちろん迷信に過ぎませんし、迷信の根拠もありません。
それに世の中には土曜日に婚礼・結婚式を挙げたカップルは非常に多いですが、土曜日だから離婚したなんてことは聞いたこともありません。
今にして思えば不思議な暦注です。
土曜星の意味
土曜星は土星のことです。
英語やオランダ語、ドイツ語における土曜日は、ローマ神話の農耕神「サートゥルヌス」から来ています。
サートゥルヌスは土星の守護神とされています。
英語の場合、曜日の語源は星に関係なくても結局、同一の星に行き着くことが多くなっているのは偶然と考えるべきか、なにか関係しているのかな?って思いますよね。
土曜星・土曜日に関すること
土曜星・土曜日に関することを記していきます。
九曜星の土曜星
- この星は半吉なり
- 夏秋の間に病気にかかり易く 願い事見合すべし
- 土なやみ家造り等悪し慎むべし
占星術における九曜は七曜が元となっています。
仏教や神道と結びつき、仏教(お寺)では今でも九曜における吉凶で厄年同様厄払いを推奨している場合があります。
土曜星は九曜における2番目で、聖観音が配置されていますが、宗派等によっては毘沙門天や千手観音等が配置されていることもあります。
半ドンという土曜日
40歳以上の方であれば、半ドンという言葉をご存知の方も多いと思います。
半ドンとは午前中に業務や授業が終了し、午後から休みの早期終業になることを意味する言葉です。
語源は江戸末期の長崎出島で日曜日を意味するzondagが訛ってドンタクとなり、明治9年に官公庁で土曜半休となった折に、半分のドンタクで半ドンと呼ばれるようになりました。
異説・俗説としては、半分休みの土曜日ということで「半土」という言葉が生まれて半ドンとなったとも言われています。
今は学校も週休2日が普通ですが、学校における完全週休2日は2002年からで、部分的週休2日になったのは1992年から。
それ以前は土曜日の学校は半日で授業が終了する子供にとっては嬉しい日でしたが、完全に休みになった方が嬉しいですよね。
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