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菜虫化蝶(なむしちょうとなる)-啓蟄-末候-七十二候-第九候

菜虫化蝶(なむしちょうとなる)-啓蟄-末候-七十二候-第九候 七十二候

菜虫化蝶(なむしちょうとなる)は、七十二候の第九候の季節(略本暦による呼び名)です。

啓蟄の末候となり、「青虫が羽化して紋白蝶になる」という意味になります。

菜虫化蝶について詳しく説明します。

菜虫化蝶の読み方と詳しい意味

菜虫化蝶の読み方は下記の通りです。

  • なむしちょうとなる

「菜虫」は大根・かぶ・白菜等の葉を食う虫のことです。菜類を食べる幼虫の総称です。

または蝶の幼虫のことを意味します。

「青虫が羽化して紋白蝶になる」という意味にはなっていますが、もう少し広範囲に蝶が蛹から羽化することと考えても問題ないでしょう。

モンシロチョウは地域によって羽化の時期や回数が異なりますが、冬は基本的に蛹になって越冬するので、蛹から蝶に羽化する様子と言えます。

菜虫化蝶-啓蟄の末候の時期

菜虫化蝶の時期・期間は概ね3月15日から3月19日ころです。

正確な期間は下記の通りです。

  • 2021年:3月15日~3月19日
  • 2022年:3月15日~3月20日
  • 2023年:3月16日~3月20日
  • 2024年:3月15日~3月19日
  • 2025年:3月15日~3月19日

二十四節気は年によって期間が変わるため、七十二候もそれぞれ期間が年によって変化します。

関東より西であればこの頃からモンシロチョウなどの蝶類を見ますね。

同時期の中国(宣明暦)の七十二候の名称と意味

二十四節気・七十二候は元々中国で生まれたものです。二十四節気はほぼそのまま中国での書き方ですが、七十二候は中国のままだと意味が通じない部分や日本らしくない部分があり、江戸時代に入って渋川春海ら暦学者によって日本の気候風土に合うように改訂され、「本朝七十二候」が作成されました。

現在では、1874年(明治7年)の「略本暦」に掲載された七十二候が主に使われています。

元々の中国(宣言暦)の七十二候は下記のようになっています。

  • 名称:鷹化為鳩
  • 意味:鷹が鳩に姿を変える

意味を見ても全く意味がわからないと思います。

これは春の陽気によって獰猛な鷹が鳩のようになる様子を現したものです。

菜虫化蝶に関すること

菜虫化蝶に関することを紹介します。

菜虫化蝶の季節感

菜虫化蝶は100年以上前に考えられたもので、今の季節感にあっているかとと言えば、概ねあっていると言えます。

菜虫化蝶に関するリンク

菜虫化蝶に関するリンクです。

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