成人の日は、日本国政府が定める「国民の祝日」になっている日であり、新成人となる人に対して「おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます」日とされています。
元々はどういう日で、どういう意味があったのか詳しく説明します。
成人の日とは
- 読み方:せいじんのひ
- 日時:毎年1月の第2月曜日
1948年(昭和23年)に制定され、1999年の改定まで1月15日が成人の日となっていました。
2000年から、ハッピーマンデー制度導入に伴い、毎年1月の第2月曜日となりました。
成人の日に因んで20歳になる人に対して行われる各自治体や団体の式典が成人式と呼ばれています。学校や企業でも成人式を行うところもあります。
成人の日の意味と成り立ち・歴史
日本政府が定める成人の日は下記の趣旨がつけられています。
おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます。
1999年までは毎年1月15日に固定だったのは、この日が小正月であり、江戸時代くらいまでは「元服の儀」(今で言う成人式)が小正月に行われていたことによると言われています。
元服は奈良時代(8世紀・西暦700年代)からずっと続いてきた日本における成人になるための通過儀礼の儀式でした。それに因んだ日にするのは、普通のことだったと言えます。
成人の日における成人式の対象者
現在は学齢方式が定着しているため、前年4月2日から成人の日がある年の4月1日までに成人(20歳)となる人が成人式に参加するようになっています。
ただし、いつからかはわかりませんが、かつては成人の日の翌日から成人の日までに20歳となる人が成人式に参加する対象でした。
つまり2022年の成人式に参加する人は下記のようになります。
- 過去:2021年1月16日から2022年1月15日に20歳になる人
- 現在:2021年4月2日から2022年4月1日に20歳になる人
いわゆる早生まれの人が下の世代と成人式を行うのは可愛そうということもあり学齢方式に切り替わりました。
成人の日
2021年以降の成人の日は下記のとおりです。
- 2021年1月11日
- 2022年1月10日
- 2023年1月9日
- 2024年1月8日
- 2025年1月13日
- 2026年1月12日
- 2027年1月11日
- 2028年1月10日
- 2029年1月8日
- 2030年1月14日
2024年と2029年は4日・5日を休みにして長い正月休みを取る人が多そうですね。会社としてもそうするところが多いかもしれません。
2000年以降の成人式について
2000年以降は地元を離れている人が帰省して地元で成人式を受けやすいように第2月曜日になり、土曜・日曜・月曜の3連休の最終日となりました。
ただこれでも月曜日に成人式だと遠方に帰らなければいけない人だと厳しいこともあり、実際には日曜日に成人式を行う自治体が増えています。
かつては成人式に出られない人も多かった問題
1999年までは曜日に関係なく1月15日が成人の日であり、1月15日に成人式を行う自治体が多かったため、地元を離れた学生や浪人中の人は成人式に参加したくても参加出来ないと状況なことが多くなっていました。
例えば1994年・1995年は成人式にセンター試験が行われた関係で二浪以上している人だと、成人式に参加出来ないという公開いじめのような状態になっていました。
また大学生になっていたとしても1月14日と1月16日に試験が行われる大学も多く、地元を離れた学生だと1日で帰省して戻ってくることも難しく、成人式に出られないということもありました(管理人がまさにこれです)。
就職をしていた場合でも地元を離れていたら日帰りすることも難しいため、実際には成人式には参加出来ない状態でした。
現在の成人式
1月の第2月曜日に成人の日が移動したとしても、お正月休みが終わって、また地元に帰るという人もいるため、松の内(1月7日)までに成人式を行う自治体もあります。
またはお盆休み中(8月13日から8月15日くらい)に成人式を行う自治体もあります。
北海道や東北地方などの豪雪地帯だと振り袖を着ることが難しいため、お盆休みやゴールデンウィーク中に成人式を行う自治体もあります。
時代の流れとともに、成人式の日にちも、地域に合わせて変化してきています。
成人の日・成人式に関すること
成人の日・成人式に関することを記していきます。
飲酒が一番甘くなる日
1年で一番未成年の飲酒が甘くなる日が成人の日と言われています。
同じ成人式に参加しても早生まれの人はまだ20歳未満で参加している場合があります。
でも同じ学年で飲酒できる・出来ないというのもおかしな話で、警察側も成人の日に限っては19歳で成人式に参加した人が飲酒したとしても甘く見ていることが多々あります。
今日成人式でした!と言えば20歳未満でも祝い日なので、よほどのことが無い限りは注意だけで終わっています。
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