5月18日には、多くはないもののいくつかの記念日が登録・制定されています。
518という数字の並びから語呂合わせによる記念日は想像しにくいですが、どんな記念日が登録されているのか紹介します。
国際親善デー
1899年〈明治32年〉5月18日、オランダ・ハーグで第1回万国平和会議が開催されたことを記念して、国際親善デーとなっています。
ロシア帝国皇帝ニコライ2世の提唱で26ヵ国が参加して開催され、ヨーロッパ以外からも日本や清などが参加しました。
会議ではハーグ陸戦条約が採択されました。
これは戦闘外におかれた者の保護を目的としたもので、ダムダム弾の使用禁止などを規定していたそうです。
この条約が後にいわゆるハーグ法と呼ばれるものの一つとなります。
他にも国際紛争が起きた際にその処理を武力に頼らず平和的に解決することを目的とした国際紛争平和的処理条約が締結され、国際仲裁裁判を行う常設の機関である常設仲裁裁判所の設置などが規定されました。
国際博物館の日
国際博物館の日は、博物館が社会に果たす役割を広く普及啓発するため、国際博物館会議(ICOM)が1977年に制定しました。
1977年、モスクワで開催された国際博物館会議の第11回大会で、国際博物館の日を設ける決議が採択されました。
日付はこの第11回大会が開幕した日(1977年の5月18日)にちなむそうです。
ここで言う博物館(ミュージアム)とは、博物館のほか美術館・科学館・動植物園・水族館等も含むものです。
年ごとに世界共通のテーマが定められ、各国で様々な企画が行われているそうです。
日本では、日本博物館協会を主体として、2002年から参加しています。
毎年同日には、無料開館や講演会、記念品贈呈などの記念事業が行われています。
ことばの日
「横浜みなとみらいBUKATSUDO連続講座 言葉の企画2019」の企画生らが制定しました。
「ことば」を大切に使い、「ことば」によって人と人とが通じ合えることに感謝し、「ことば」で暮らしをより豊かにすることが目的です。
日付は言葉の「葉」が5月の新緑の瑞々しさを表しているとの思いと、5と18で「こ(5)と(10)ば(8)」と読む語呂合わせからです。
漢字の「言葉の日」ではなく、ひらがなの「ことばの日」としたのには手話や点字など広い意味での「ことば」を知ってもらいたいとの思いが込められているそうです。
消費者ホットライン188の日(いややの日)
消費者庁が制定しました。
電話番号の「188」をダイヤルすると地域の消費生活相談窓口につながり、消費者トラブルの未然防止や解決に向けて相談に乗ってくれる「消費者ホットライン188」、「泣き寝入りは超いやや!」が口癖の消費者ホットライン188イメージキャラクターの「イヤヤン」と一緒に、多くの国民に消費者ホットライン188を知ってもらい、活用してもらうのが目的です。
日付は、1988年より続く「消費者月間」が5月であることと、ホットラインの188の頭二桁の18を組み合わせて5月18日にしたそうです。
MIBの日
さまざまなエンタテイメント事業を展開する株式会社ソニー・ピクチャーズエンタテインメントが制定しました。
同社が配給する映画『メン・イン・ブラック』(Men in Black=MIB)シリーズの最新作『メン・イン・ブラック:インターナショナル』が2019年の夏に公開されることを記念して制定されました。
「MIB」は映画に登場する地球上のエイリアンを取り締まる秘密組織のことで、日付は「MIB」の「M」を英語で5月のMayの頭文字から、「I」と「B」をそれぞれ数字の「1」と「8」に見立て、合わせて5月18日にしたそうです。
こりを癒そう「サロンパス」の日
「サロンパス」などの外用鎮痛消炎貼付剤を中心とした医薬品などを手がけ、貼る治療文化を世界へ届ける久光製薬株式会社が、新しくなった「サロンパス」の発売を記念して2015年に制定しました。
貼って筋肉のこりや痛みをほぐす代表的な医薬品ブランドである「サロンパス」のPRと、肩こりに対する正しい知識の普及が目的です。
日付は5と18で「コ(5)り イヤ(18)す」と読む語呂合わせからとなっています。
ネット生保の日
インターネットで生命保険を販売する「ネット生保」のリーディングカンパニーであるライフネット生命保険株式会社が制定しました。
「ネット生保」を広く認知してもらうことで、消費者にとっての生命保険の加入方法の選択肢を増やすことが目的です。
インターネットの活用で24時間365日の申し込みを可能にし、手頃な生命保険料を実現しています。
日付はライフネット生命保険株式会社が営業を開始した2008年5月18日からです。
18リットル缶の日
全国十八リットル缶工業組合連合会が制定しました。
日付は18リットル缶(通称・石油缶、一斗缶)は従来5ガロン缶と呼ばれていたが、18リットル缶に名称が統一されたことから、5ガロンの5と、18リットルの18から5月18日を記念日としたものです。
ファイバーの日
食物繊維に関する情報提供を行う学術団体「ファイバーアカデミア」が制定しました。
日付は「ファ(5=ファイブ)イ(1)バー(8)」の語呂合せからです。
食物繊維の摂取の大切さを知ってもらうことが目的です。
不動産電子契約の日
不動産売買のDX推進、UX創造に係るサービスなどの企画・運営を手がけるGOGEN株式会社が制定しました。
同社は不動産売買に特化した電子契約サービス「Release(レリーズ)」を提供しており、日本初の不動産電子契約締結をサポートしているそうです。
記念日を通して不動産業界における電子契約の普及と、不動産業界のDX化の促進が目的です。
日付は2022年5月18日に宅地建物取引業法が改正され、不動産契約書類の電子化が解禁となり、それまで義務付けられていた書面での契約締結のデジタル化が可能になったことから5月18日になったそうです。
防犯対策の日
三重県鈴鹿市に本社を置く株式会社塚本無線が制定しました。
同社は防犯カメラ機器などを製造販売することで、犯罪やトラブルの抑止、証拠の記録に役立ち多くの人の安心安全な生活を支えているそうです。
近年、犯罪の巧妙化、凶悪化が進んでいることから、四半世紀以上にわたり防犯カメラを販売してきた企業として防犯対策の大切さを発信し、一人ひとりが防犯対策を見直すきっかけとしてもらうことが目的です。
日付は同社の設立日が1989年5月18日であること、5を「GO」、1を棒に見立て「棒=防」、8を「犯」とする語呂合わせから「GO防犯(ゴーぼうはん)」と読み、防犯対策に一歩踏み出す意味を込めたものとのことです。
「子どもたちに言葉のシャワーを」の日
兵庫県宝塚市の「言葉のシャワーペイフォワード大作戦」事務局代表で、幼児教育に取り組む正司昌子氏が制定しました。
正司氏は「今の子どもたちは幼児期に人の言葉を聞く機会が減っていて、言葉の力がどんどん落ちている」と感じており、人生の土台をつくる豊富な「言葉」を、すべての子どもたちが身につけられるように周りの大人から子どもたちに挨拶や言葉がけをすること、言葉のシャワーをかけてあげることが大切と考えているそうです。
ふんだんな言葉がけの中で子どもたちが成長できるようにという願いが込められているとのことです。
日付は5と18で「言葉=こ(5)とば(18)」の語呂合わせから5月18日にしたそうです。
毎月18日が記念日になっているもの
月に関係なく毎月18日が記念日になっているものを紹介します。
防犯の日
日本で初めての警備保障会社として1962年に創業したセコム株式会社が制定しました。
セキュリティのトップカンパニーとして社会の安全化に努めてきた同社の、企業や家庭、個人の防犯対策を毎月この日に見直して「安全、安心」に暮らしてもらいたいとの願いが込められているそうです。
日付は18の1を棒に見立てて「防」、8を「犯」とする語呂合わせから毎月18日としたそうです。
以上、5月18日の記念日についてでした。
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