橘始黄(たちばなはじめてきばむ)は、七十二候の第六十候の季節(略本暦による呼び名)です。
小雪の末候となり、「橘の実が黄色くなり始める」という意味になります。
橘始黄について詳しく説明します。
橘始黄の読み方と詳しい意味
橘始黄の読み方は下記の通りです。
- たちばなはじめてきばむ
「橘」は「たちばな」と読み、この候での橘は「ヤマトタチバナ(ニッポンタチバナ)」という柑橘類の果物を指しています。
なお江戸時代における「橘(タチバナ)」は、柑橘類全般を指していました。
冬になって、タチバナが黄色くなり始めた様子を表現しています。
橘始黄-小雪の末候の時期
橘始黄の時期・期間は概ね12月2日から12月6日ころです。
正確な期間は下記の通りです。
- 2021年:12月2日~12月6日
- 2022年:12月2日~12月6日
- 2023年:12月2日~12月6日
- 2024年:12月2日~12月6日
- 2025年:12月2日~12月6日
二十四節気は年によって期間が変わるため、七十二候もそれぞれ期間が年によって変化します。
同時期の中国(宣明暦)の七十二候の名称と意味
二十四節気・七十二候は元々中国で生まれたものです。二十四節気はほぼそのまま中国での書き方ですが、七十二候は中国のままだと意味が通じない部分や日本らしくない部分があり、江戸時代に入って渋川春海ら暦学者によって日本の気候風土に合うように改訂され、「本朝七十二候」が作成されました。
現在では、1874年(明治7年)の「略本暦」に掲載された七十二候が主に使われています。
元々の中国(宣言暦)の七十二候は下記のようになっています。
- 名称:閉塞而成冬
- 意味:天地の気が塞がって冬となる
「へいそくして ふゆをなす」と読みます。意味としては「天地の気が塞がって冬となる」ですが、中華的思想が入っているため、わかりにくいものとなっています。
橘始黄に関すること
橘始黄に関することを紹介します。
橘始黄の季節感
橘始黄は100年以上前に考えられたもので、今の季節感にあっているかとと言えば、概ねあっています。
冬になるとこたつに入ってみかんを食べるというのが冬の風情でしたが、こたつを使う家庭も減ってきている今日このごろです。
橘始黄に関するリンク
橘始黄に関するリンクです。
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