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穀雨-二十四節気 第6であり三月中

穀雨-二十四節気 第6であり三月中 二十四節気

穀雨(こくう)は、例年4月20日もしくは4月19日に訪れる二十四節気で6番目の暦で、三月中とも言われています。

「春雨降りて百穀を生化すればなり」と暦便覧には記されており、穀物の成長を助ける雨という意味です。

あまり使われない言葉ですが、穀雨について説明します。

穀雨とは?

穀雨は、二十四節気において6番目に配置されています。太陽黄経が30度の時です。

と書いてもわかりにくいですよね。穀雨には大きく分けて3つの意味があります。

天文学的な穀雨

穀雨とは太陽黄経が30度の時と説明されますが、どういう意味かと言えばまず下記の図を見てください。

黄道と赤道、天球の説明図

地球を丸い球体の中心に置いたと考えて下さい。

この球体を天球と良い、天球には太陽が通る道が出来ます。この道を黄道と言います(正確には人の目で見て太陽が通る道)。

そして自転軸に対して地球の中心から直角(垂直)にした面を天球の描いたのが「天の赤道」です。

この黄道と天の赤道が交わる瞬間が年に2回あります。南側から北側に交わる日を春分、北側から南側に交わるのが秋分となります。

春分の日は太陽黄経が0度となり、夏至が90度・秋分が180度・冬至が270度です。

春分から夏至の間で、春分よりで太陽黄経度が30度となります。

天文学的に穀雨の時間(瞬間)は決められています。

時間は国で違うため、穀雨の日や時間も異なってきます。下記は世界時と日本での穀雨の日と時間を2000年から2050年まで表したものです。

世界時の日 世界時 日本の日 日本での時間
2000年 4月19日 18:40 4月20日 3:40
2001年 4月20日 0:36 4月20日 9:36
2002年 4月20日 6:20 4月20日 15:20
2003年 4月20日 12:03 4月20日 21:03
2004年 4月19日 17:50 4月20日 2:50
2005年 4月19日 23:37 4月20日 8:37
2006年 4月20日 5:26 4月20日 14:26
2007年 4月20日 11:07 4月20日 20:07
2008年 4月19日 16:51 4月20日 1:51
2009年 4月19日 22:44 4月20日 7:44
2010年 4月20日 4:30 4月20日 13:30
2011年 4月20日 10:17 4月20日 19:17
2012年 4月19日 16:12 4月20日 1:12
2013年 4月19日 22:03 4月20日 7:03
2014年 4月20日 3:56 4月20日 12:56
2015年 4月20日 9:42 4月20日 18:42
2016年 4月19日 15:29 4月20日 0:29
2017年 4月19日 21:27 4月20日 6:27
2018年 4月20日 3:12 4月20日 12:12
2019年 4月20日 8:55 4月20日 17:55
2020年 4月19日 14:45 4月19日 23:45
2021年 4月19日 20:33 4月20日 5:33
2022年 4月20日 2:24 4月20日 11:24
2023年 4月20日 8:13 4月20日 17:13
2024年 4月19日 13:59 4月19日 22:59
2025年 4月19日 19:55 4月20日 4:55
2026年 4月20日 1:39 4月20日 10:39
2027年 4月20日 7:17 4月20日 16:17
2028年 4月19日 13:09 4月19日 22:09
2029年 4月19日 18:55 4月20日 3:55
2030年 4月20日 0:42 4月20日 9:42
2031年 4月20日 6:30 4月20日 15:30
2032年 4月19日 12:13 4月19日 21:13
2033年 4月19日 18:12 4月20日 3:12
2034年 4月20日 0:02 4月20日 9:02
2035年 4月20日 5:48 4月20日 14:48
2036年 4月19日 11:49 4月19日 20:49
2037年 4月19日 17:39 4月20日 2:39
2038年 4月19日 23:27 4月20日 8:27
2039年 4月20日 5:16 4月20日 14:16
2040年 4月19日 10:58 4月19日 19:58
2041年 4月19日 16:53 4月20日 1:53
2042年 4月19日 22:38 4月20日 7:38
2043年 4月20日 4:13 4月20日 13:13
2044年 4月19日 10:05 4月19日 19:05
2045年 4月19日 15:51 4月20日 0:51
2046年 4月19日 21:37 4月20日 6:37
2047年 4月20日 3:31 4月20日 12:31
2048年 4月19日 9:16 4月19日 18:16
2049年 4月19日 15:12 4月20日 0:12
2050年 4月19日 21:01 4月20日 6:01

上記のように穀雨の時間は決まっているものの、他の天体の影響を受けてごく僅かにズレることもあります。そのため、毎年2月1日に国立天文台が翌年度の春分の日付や二十四節気、穀雨の日付を発表しています。

暦・二十四節気における穀雨

天文学的な穀雨は瞬間ですが暦や二十四節気における「穀雨」は1日もしくは、特定の期間のことを指しています。

  • 2021年は4月20日から5月4日
  • 2022年は4月20日から5月4日
  • 2023年は4月20日から5月5日
  • 2024年は4月19日から5月4日
  • 2025年は4月20日から5月4日

天文学的な穀雨の時から黄道の角度で15度太陽が移動した時が「立夏」になるため、その前日までの期間を穀雨としている訳です。

季節としての穀雨

穀雨は三月中・三月節とも言われます。

二十四節気は1つが概ね15日間で2つ合わせると約30日になり、2つの組み合わせで月を表すようことがあり、二十四節気で決める月を1月節、2月節というように「節月」と言います。

主に暦注(暦に記載される日時・方位などの吉凶、その日の運勢などのこと)で今でも使うことがあります。

穀雨としての行事

穀雨は4月中旬から5月上旬までの期間で、穀雨・二十四節気としての行事・雑節が2つあります。

八十八夜と節分です。

「夏も近づく八十八夜~♪」の八十八夜は、立春を含めて88日目のことで概ね5月2日(1日から3日の間)で穀雨の時期になります。

節分と言えば2月上旬の行事を思い出す人も多いと思いますが、元々節分は四季を区切るもので年に4回あります。

2月の節分は立春の前日で、冬から春への季節の区切りです。穀雨の次は立夏で、立夏の前日が春から夏に切り替わる節分となります。

穀雨に関すること

穀雨に関するさまざまなことを追加していきます。

穀雨の季節性

日本は四季のある国ですが、穀雨の時期は比較的天気の良い日が多くイメージがわかないと思います。

そもそも二十四節気が登場した中国の内陸部の様子を伝えている言葉なので、日本の気候とは一致しないことが多くなっています。

ただ3月中旬から4月上旬には「春の長雨」という言葉がある通り、日本における穀雨はどちらかと言えば3月中旬から4月上旬と言えるのかもしれません。

穀雨の七十二候

二十四節気の1つを更に3つに分けている七十二候

穀雨の七十二候は下記のものです。

穀雨に関するリンク

 

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