太子講は、例年1月22日もしくは2月22日、5月22日・9月22日・10月22日・1月17日・5月17日・9月17日などに行われる聖徳太子を祀る行事(講中)です。
主に建設・建築関係の人が集まって聖徳太子を祀る寺院(一部神社)で行われます。
正月(1月)の17日や22日に行われる太子講は、新年の年中行事となっています。
太子講について
全国で行われている太子講について紹介します。
太子講とは?
太子講(たいしこう)とは、聖徳太子を建設・建築関係の祖として建設・建築関係の人が集まり聖徳太子を祀る講中(信仰や経済、職業上の互助的・目的達成のための集団)です。
聖徳太子の忌日が2月22日であったことから2月22日(新暦・旧暦ともに)に行うところが多いですが、正月(1月の意味)に行うところも多くなっています。
一部1月17日・5月17日・9月17日に行うところもありますが、17日の理由は「藪入り」で丁稚も参加しやすい日だったからと言われていますが、定かではありません。
太子講の内容
太子講は、寺院の宗派や団体によって行う内容が異なります。
神奈川県鎌倉市の宝戒寺では毎年1月22日に護摩法要として行われますが、読経のみの寺院や神社の場合は祝詞奏上を行う場合もあります。
また寺社が絡まない場合は、宴会のみというところもあるそうです。
または建設・建築関係の組合による開催だと、組合の会議的な部分もあり様々な取り決めや代表者の選出などが行われたり、新年会が行われることもあります。
太子会(たいしえ)
太子講と似て非なるものとして「太子会(たいしえ)というものがあります。
聖徳太子の御忌日である2月22日に行われる法会(この場合は供養的要素が強い)です。聖徳太子の遺徳をしのび、浄土宗の各寺院や、聖徳太子ゆかりの広隆寺、法隆寺、四天王寺などで法会が営まれます。
こちらは建設・建築関係とは関係ない寺院による法会です。
太子講の様子
神奈川県鎌倉市で行われる太子講は、護摩法要がメインとなっています。
開始時間になると僧侶の方と参列者の中で選ばれた人が錫杖を持ち、大きく錫杖を地面に叩きつけながら音を鳴らして境内にある太子堂へと向かっていきます。
太子堂の中に入ると御経が聞こえてきます。まずは読経からです。
参列している方が1人1人焼香?を行っていきます。
そして木槍唄が奉納された後、護摩が大きく焚かれ護摩法要が始まります。
再び錫杖を鳴らしながら本堂に戻って終了です。ここまで概ね1時間くらいです。
地域によっては寺社で行われる太子講を見られることもあるので、近くで行われていたら、1度見に行ってみてはいかがでしょうか?
以上、太子講についてでした。
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