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鴻雁北(こうがんきたへかえる)-清明-次候-七十二候-第十四候

鴻雁北(こうがんきたへかえる)-清明-次候-七十二候-第十四候 七十二候

鴻雁北(こうがんきたへかえる)は、七十二候の第十四候の季節(略本暦による呼び名)です。

清明の次候となり、「雁が北へ渡って行く」という意味になります。

鴻雁北について詳しく説明します。

鴻雁北の読み方と詳しい意味

鴻雁北の読み方は下記の通りです。

  • こうがんきたへかえる
  • こうがんかえる

「北へ帰る」と読む場合もあればただ「帰る」と読む場合があります。

鴻は「おおとり・大型の水鳥」という意味と「オオハクチョウ」「ヒシクイ」といった特定の鳥の意味があります。

ここでの鴻は「ヒシクイ」の意味で大型のカモ科のマガン(真雁)を指しています。

雁は「ガン」でカモの仲間の鳥です。つまり鴻も雁も「ガン」という渡り鳥の意味です。

越冬のために日本に来た雁が春になって北へ戻っていく様子を現しています。

「雁帰る」は春の季語で「雁渡る」は秋の季語となります。

寒露の初候「鴻雁来」は「鴻雁北」の対となる七十二候です。

鴻雁北-清明の次候の時期

鴻雁北の時期・期間は概ね4月9日から4月13日ころです。

正確な期間は下記の通りです。

  • 2021年:4月10日~4月14日
  • 2022年:4月10日~4月14日
  • 2023年:4月10日~4月14日
  • 2024年:4月9日~4月13日
  • 2025年:4月9日~4月14日

二十四節気は年によって期間が変わるため、七十二候もそれぞれ期間が年によって変化します。

同時期の中国(宣明暦)の七十二候の名称と意味

二十四節気・七十二候は元々中国で生まれたものです。二十四節気はほぼそのまま中国での書き方ですが、七十二候は中国のままだと意味が通じない部分や日本らしくない部分があり、江戸時代に入って渋川春海ら暦学者によって日本の気候風土に合うように改訂され、「本朝七十二候」が作成されました。

現在では、1874年(明治7年)の「略本暦」に掲載された七十二候が主に使われています。

元々の中国(宣言暦)の七十二候は下記のようになっています。

  • 名称:田鼠化為鴽
  • 意味:田鼠が鴽になる

日本の七十二候には無い「田鼠化為鴽」ですが、意味は「もぐらがうずらになる」というもので、そのまま読むと全く意味がわかりません。

これは中国の陰陽道に関係していると言われています。

春の陽気に陰のモグラが、陽のうずらに転じるなるほど春の陽気を現しているとされています。

鴻雁北に関すること

鴻雁北に関することを紹介します。

鴻雁北の季節感

鴻雁北は100年以上前に考えられたもので、今の季節感にあっているかとと言えば概ねあっています。

鴻雁北に関するリンク

鴻雁北に関するリンクです。

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