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牡丹華(ぼたんはなさく)-穀雨-末候-七十二候-第十八候

牡丹華(ぼたんはなさく)-穀雨-末候-七十二候-第十八候 七十二候

牡丹華(ぼたんはなさく)は、七十二候の第十八候の季節(略本暦による呼び名)です。

穀雨の末候となり、「牡丹の花が咲く」という意味になります。

牡丹華について詳しく説明します。

牡丹華の読み方と詳しい意味

牡丹の花

牡丹華の読み方は下記の通りです。

  • ぼたんはなさく

「牡丹の花が咲く」というそのままの意味です。

牡丹は元々は中国西北部が原産地で、生薬として日本に入ってきました。その後、観賞用として広まっていきます。8世紀頃の話です。

牡丹の開花時期は、春牡丹が4月から5月、寒牡丹が10月下旬から11月です。

ただ季語で牡丹と言えば「初夏」であり、二十四節気で春を表す「穀雨」の七十二候としては違和感があるかもしれません。

牡丹華-穀雨の末候の時期

牡丹華の時期・期間は概ね4月30日から5月4日ころです。

正確な期間は下記の通りです。

  • 2021年:4月30日~5月4日
  • 2022年:4月30日~5月4日
  • 2023年:4月30日~5月5日
  • 2024年:4月30日~5月4日
  • 2025年:4月30日~5月4日

二十四節気は年によって期間が変わるため、七十二候もそれぞれ期間が年によって変化します。

牡丹華の中国(宣明暦)の名称と意味

二十四節気・七十二候は元々中国で生まれたものです。二十四節気はほぼそのまま中国での書き方ですが、七十二候は中国のままだと意味が通じない部分や日本らしくない部分があり、江戸時代に入って渋川春海ら暦学者によって日本の気候風土に合うように改訂され、「本朝七十二候」が作成されました。

現在では、1874年(明治7年)の「略本暦」に掲載された七十二候が主に使われています。

元々の中国(宣言暦)の七十二候は下記のようになっています。

  • 名称:戴勝降于桑
  • 意味:戴勝が桑の木に止って蚕を生む

「たいしょう くわに くだる」と読みます。

「戴勝」は「ヤツガシラ」という頭の形が特徴的な鳥です。

鳥が桑の気に止まって、蚕(虫)を生むって、どう考えてもおかしな表現ですよね。

でもこれには意味があります。鳥が桑の木の害虫を食べるおかげで、桑の木はより成長するため、桑の葉が蚕の餌となるから、蚕を生むと表現したとされています。

牡丹華に関すること

牡丹華に関することを紹介します。

牡丹華の季節感

牡丹華は100年以上前に考えられたもので、今の季節感にあっているかとと言えばあってはいます。

しかし先述した通り季語として使われる七十二候の中において、牡丹は初夏の季語であるため違和感が多少あるかもしれません。

牡丹華に関するリンク

牡丹華に関するリンクです。

 

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