玄鳥至(つばめきたる)は、七十二候の第十三候の季節(略本暦による呼び名)です。
清明の初候となり、「燕が南からやって来る」という意味になります。
玄鳥至について詳しく説明します。
玄鳥至の読み方と詳しい意味
玄鳥至の読み方は下記の通りです。
- つばめきたる
玄鳥(げんちょう)はツバメ(燕)の別名です。または「玄」は黒いという意味があり玄鳥で黒い鳥という意味もあります。
日本で越冬するツバメもいますが、一般的には南方で越冬したツバメが繁殖のために日本に訪れるため、春になってツバメが南方から来る様子を現しています。
玄鳥至に対する七十二候として白露の「玄鳥去」があります。
玄鳥至-清明の初候の時期
玄鳥至の時期・期間は概ね4月4日から4月8日ころです。
正確な期間は下記の通りです。
- 2021年:4月4日~4月9日
- 2022年:4月5日~4月9日
- 2023年:4月5日~4月9日
- 2024年:4月4日~4月8日
- 2025年:4月4日~4月8日
二十四節気は年によって期間が変わるため、七十二候もそれぞれ期間が年によって変化します。
同時期の中国(宣明暦)の七十二候の名称と意味
二十四節気・七十二候は元々中国で生まれたものです。二十四節気はほぼそのまま中国での書き方ですが、七十二候は中国のままだと意味が通じない部分や日本らしくない部分があり、江戸時代に入って渋川春海ら暦学者によって日本の気候風土に合うように改訂され、「本朝七十二候」が作成されました。
現在では、1874年(明治7年)の「略本暦」に掲載された七十二候が主に使われています。
元々の中国(宣言暦)の七十二候は下記のようになっています。
- 名称:桐始華
- 意味:桐の花が咲き始める
日本の七十二候で「桐」は大暑(7月後半から8月初旬)の七十二候で「桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)」と出てきます、蕾をつけるということで咲くことを現していません。
また大暑の時に蕾をつける桐は桐の仲間ではなく「青桐(あおぎり)、別名:梧桐(ごとう)」という別の植物だとも言われています。
玄鳥至に関すること
玄鳥至に関することを紹介します。
玄鳥至の季節感
玄鳥至は100年以上前に考えられたもので、今の季節感にあっているかとと言えば、ちょっと遅いかな?と思われます。
九州には2月くらいから飛来してきて3月になると関東に到達します。4月になると北海道まで。
ただ飛来のピークは少し遅れるので、関西から関東にかけてのピークは概ねこのくらいで、ピークの頃を現しているのかもしれません。
玄鳥至に関するリンク
玄鳥至に関するリンクです。
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